IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
木曜日, 8月 30, 2018
エラリー・クイーン著「災厄の町」、
ライツヴィルという田舎町で起こった殺人事件、しかも毒殺だ。急転直下のクリーンの推理は目を見張るものがある。本書はかなりの長編であるが少し冗長性を感じさせ彼らのこれまでの作品と比較して前半のほぼ全てが正に文学的だ。人間描写に焦点を当てながら舞台となった田舎町を詳細にその街に住む住民の正に精神構造をも表現するといった内容だ。プロットは現代のミステリー小説でも取り上げられるほどの完璧さだと思う。
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