スコット・スミス著「シンプル・プラン」、米国オハイオ州での物語だ。ある日父の墓参りに出掛けたハンク兄のジェイコブそして友人のルー、彼らはひょんな事から墜落した軽飛行機の残骸を発見する。その中で見たものは操縦士のカラスに食い荒らされた死体とダッフルバッグに入った現金440マンドルだった。転がり込んだ現金について3人は特にルーは我慢できず分け前を要求する。ハンクの妻サラはより冷静にハンクに指示するが、段々と展開は破滅へと向かいハンクは自らの兄そして数人を殺す。ハンクの心理描写、揺れる心の葛藤、殺人に対する正当化、妻サラとの心理描写と人間の持つ根源的な精神を上手く描いている長編である。
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