金曜日, 4月 29, 2022

宮部みゆき著「荒神」何とも楽しい小説なのかSFミステリーの時代版といったところか、時は元禄東北は福島あたりを想定して物語は進む。この地に小藩二藩があり、互いにいがみ合い境界を設け越境者を厳罰に処すというものだ。この藩に弾正という御側衆を束ねる男とその妹朱音この二人を中心に、その二人の生い立ちそこから生み出す怨念を具現化したつちがみさまという怪物、翻弄される領民、人間が持つ強欲と性を見事に描いてさらに物語は楽しい限りだ。

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