キャルビン・ボナーは、シカゴスターズのNFLのクォーターバックの有名な選手である。前回読んだ彼女の作品にも登場するチームであり主役だったケルヴィンも登場する。ジェーン・ダーリントンはシカゴのプリーズ研究所に勤務する素粒子物理学の教授である。15歳にして大学へ入学するといった超切れ者の34歳の女性である。あるときジェーンは、子供が欲しいと思い、自分の周りにいる人間とは違った知能指数の低い運動選手としてキャルビンを友人に紹介され、逆レイプをする。と言ったところから物語は始まる、彼ら二人が、真摯な愛に目覚めてゆくプロセスを女性作家ならではの、女性の感情の揺れや男女間の微妙な心理描写を実に丁寧に細かく描いてゆく。現代のロマンス小説はかくあるべしという一冊であった。
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