松本清張著「網」、戦友で今や北陸の小都市で新聞社の社長となった沼田から新聞連載の小説の依頼が小西のところに来た。原稿料の他に金額を上乗せして渡すと、そして上乗せした金額は依頼人が受取りに行くと言う。折から総選挙になり沼田のいるN県では保守派3人の争いとなった。落選した青山という候補の選挙総参謀もまた沼田、小西とって勝手の軍隊時代の上官であった。その上官の土井が山林の林道脇で数か月経った死体となって発見された。小西は調査を進めたそして遂に真相に、そこには戦争体験した人間関係と現実社会の狭間で苦悩する人間の葛藤があった。
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