東野圭吾著「夢幻花」、独居老人が殺害された。偏見したのは孫の秋山梨乃だった。祖父に最近記されていたアサガオの変種黄色の花を付けるという植物を栽培していたということを梨乃は知っていた。警視庁は事件の本部を立上げ捜査に当たるが一向に進展が見られず迷宮入りかと思われ居た。そんな捜査陣の中で早瀬という警部だけが執拗に個別捜査を展開し突破口を見つけた。その変種のアサガオはその昔夢幻花と呼称され幻覚作用があるとされ国家的な機密事項だったという。これをプロットの中心に置き、不随する線を複数取り揃え展開してゆく著者の技量に何時もながら感心させられる。
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