日曜日, 7月 02, 2006

親鸞の告白 を読んで。

6世紀半ばに伝来した仏教が、鎌倉を経て平安で花が咲く。二人の天才宗教家である最澄と空海により日本の仏教として
確立してゆく。戒律を改革した最澄と、即身成仏を説く空海そして法然、親鸞へと。
今まで、政治やイデオロギーと深く関わって発展した来た仏教を解放し、思想として初めて仏教を普遍的なものに変えた。
「悪人正機説」で有名な「歎異抄」は親鸞の弟子唯円の書いたものだという。思想の深部は難解である。「善人なおもて往生
をとぐ、いわんや悪人おや(善人が極楽往生できるのなら、悪人ができないはずが無い)」というパラドクス的表現は、簡単
そうで深い。仏教の核心は、「慈悲」と「平等」であるという。

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