日曜日, 11月 19, 2006

昭和史 を読んで。

ジャーナリストとしての著者が語る「昭和史」昭和20年天皇の太平洋戦争終結宣言から、GHQの管理下での日本は右往左往し、新憲法作成までの細かなエピソードは今更ながら驚かされる。詔勅から3日後、GHQの為の慰安場所を造ったという話も日本人ならではのものである。昭和27年ポツダム宣言により独立国家として歩み出した日本は、朝鮮特需を踏み台に池田内閣の元で所得倍増を旗頭に驚異的復興を遂げてゆく、戦後の60年の歴史のなかで、図らずも再軍備をせず新憲法を守り抜いた日本人にも良識があったのかはたまた偶然であったのか。私はその二つだと思う。GHQの若手6,7人で原案を作成した新憲法は、天皇の処遇を巡り紆余曲折はあったものの、現在の形になったという。今また「憲法問題」が叫ばれている。また「核」を含めた軍備といつまでたっても懲りない「日本人」という印象である。

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