金曜日, 12月 29, 2023

笹沢佐保著「他殺岬」、誘拐を題材にしたミステリーとしては、想像もつかない最後の結末だ。敏腕のルポライター天知昌二郎の一人息子が誘拐され犯人から五日後の午後9時に息子を殺害するという連絡が入った。これに苦悩する天知は出版社の編集長の田部井と相談して警察に連絡することにした。しかし当初天知の目論んだ犯人環日出夫を納得させる結果を得られなく刻々と時間は過ぎて焦りだけが胸を圧迫する日々だ。プロットといい伏線も良く考えられどんでん返し的結末が最高に面白い。

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