火曜日, 5月 28, 2019

北方謙三著「血涙 下」、遼軍の武将であり精鋭である石幻果は楊家つまり宗の武将であったという記憶を取り戻し苦悩するが、彼は石幻果として生きる決意をする。戦争を繰り返し疲弊していく人民の悲哀と国を束ねる帝や文人、武人達さらに兄弟、母と子といった戦争の愚を記述しながらも読ませるポイントを幾つも用意された傑作だと思う。

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