IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
金曜日, 5月 29, 2020
柚月裕子著「慈雨」、
群馬県下で発生した幼女誘拐殺害事件を元に展開する警察小説であると同時にミステリ指向も含む物語だ。退職直前に発生した幼女拉致誘拐殺害事件は刑事神場を15年前に発生した矢張り同類事件に思いを馳せる。冤罪の思いは今の心の中に潜み、妻と共に四国八十敗箇所巡礼の旅にでる、神場の贖罪の吐露でもあった。同僚の鷲尾は今も現職として事件の指揮を執り、神場の娘幸知と交際をしている緒方巡査長との三者三様の気持ちの交錯を軸に人生の悲哀と諦念を見事に描いている。
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