金曜日, 5月 29, 2020

貫井徳郎著「乱反射」、街中の混雑した道路の端の街路樹が倒れて二歳になる男児が脳挫傷で死亡した。父親である地元の新聞記者の加山聡は息子が殺されたと信じてその原因は何処にあるのか?記者としての取材に長けた頭脳で原因と考えられる人々に面会し謝罪を求めた。しかし誰一人として認める者はいなかった。その事件に関与したと思われる人物の内面描写に感心して読んだ。微妙な心の揺れをこうまで文章に出来表現できる作者の技量に脱帽だ。

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