金曜日, 5月 29, 2020

道尾秀介著「ラットマン」、日常の中にある錯誤と錯覚を巧みにプロットの中に組み込み、一人の青年の人生を書いた作者の思惑は見事に結果として結実していたと思う。姫川青年の日常と非日常の中で起きたあるいは体験した事実それは彼の想像を超えたところにあった。そしてそれが、ある地点で彼の脳裏に迫り覚醒させる錯覚から。結局人生はそう悲観したものでもない。幸せは誰にでも掴み取れるチャンスがある。

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