松本清張著「風の視線 上」、写真家・カメラマンとして現在売り出し中で期待されている奈津井は、新婚旅行中で青森県の砂に埋もれる潟をたまたま訪問し砂の中に埋もれる死体を発見し写真を撮影この写真と奥入瀬渓谷の写真を合わせ展覧会での出品は各方面から絶大な支持を集め好評だった。一方妻の千佳子にどことなく異なものを感じさせる女だった。大手雑誌社の部長である久世を奈津井は良く知っており若手写真家を応援してくれるやり手の人間だ。その奈津井に見合い結婚を勧めたのが竜崎亜矢子という資産家の夫人で久世と不倫関係にあった、しかもその亜矢子の夫重隆はかって今や奈津井の妻千佳子と不倫関係にあるという相関が判明した。
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