松本清張著「逃亡 下」、
牢破してお尋ね者となった源次は、ひょんなことから贋金作りの一味を知り、仏壇屋加賀屋へと入り込み同胞勘八を取り押さえ主人の興を買い下男として働くことになった。下谷の梅三郎親分の逓信お秋と懇ろになった源次は、大山詣でを申し出るお秋と大山詣でに参加する。その詣でを回り贋金使いの植木屋甚兵衛、牢で一緒に居た富太、さらに梅三郎親分、お蝶の兄伝助と源次に関わり合いのある人物が登場した。源次を殺害し梅三郎親分も殺害する計画だった。だが、源次はお秋と一緒に辛くも生き延びた。人生波乱万丈、人との巡り合わせと運気、そして愛しい相手との邂逅を江戸時代を通して描いた作品だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿