榎本の憲男著「エアー2.0」、ふと工事現場それもオリンピック開催のメイン会場となる国立競技場建設の現場で中谷はおっさんと出会う。建設中にコンクリートの柱に時限爆弾を仕掛けたと言って八百長競馬を要求しまんまと5千万円をせしめる。事は急展開に福島県の原発事故のあった帰宅困難地区に事務所を設け事業を行うというおっさんは地域通貨カンロを造り積極的な投資を行うという。おっさんが開発したエアー2.0は巨大なコンピューターは人間の感情を理解すると言った優れものだ。日本政府とのまた官僚との確執に始まり警視庁をも動かし対峙しながら事業運営を行う中谷は原発事故地の復旧を願う作者の強烈な意図と人間との拘わりを描いた物語だ。
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