月曜日, 4月 07, 2014

12世紀末英国海域のソロン島及び小ソロン島を舞台に展開するサスペンスだ。ソロン島を統括するエイルウィン家の頭首が殺害される。殺人犯を追って展開するミステリーは、プロット事体は単純だが展開する情景は12世紀を空想させる筆致は感動だ。

木曜日, 3月 20, 2014

警察学校訓練所内での警察官の日常だ。本屋大賞2014ノミネート作品ということで読んでみたが、全然面白くもなく、どこがミステリーだという感じ。



金曜日, 3月 14, 2014

主人公、上訴裁判所判事ラスティ・サビッチと検察側のトミー・モルトとの対決だ。法曹・裁判ミステリーとも言うべき小説だ。裁判の描写は冗長で迫力に欠けるが、主人公の屈折した家庭の営みや不倫、妻バーバラの急逝に端を発した今回の裁判は、ミステリーとまではという感じだ。

日曜日, 3月 09, 2014

一向宗の寺、大阪本願寺への兵糧運搬を回る難波海での信長側の海賊と毛利側との海賊の海上での戦を舞台に村上海賊の景姫を中心とした物語である。詳細な史実と迫力ある展開は読者を一気に読み進めさせる力を持った小説だ。



水曜日, 9月 18, 2013

江戸末期から明治初期にかけての幕府及び政府管轄の鉄山つまり鉄鉱石採掘の山を回る歴史的秘話である。場所は、現群馬県甘楽郡下仁田町中小坂を中心に南牧村の砥沢の砥石やら官営富岡製糸場などと随所に地名が出没する。鉄山という歴史的場所を無味乾燥に終わらせない作者の工夫は面白く辺境の歴史的史実を確認することができる。


歴史と科学とサスペンスを融合させたスケールの大きな推理小説だ。この域を逸脱している感さえある。マギの聖骨を回る知力と戦闘は、ダン・ブラウンを凌ぐ傑作である。非常に面白く読んだ。


金曜日, 5月 10, 2013


警察推理小説といったとことか。この手のミステリーは、自分はあまり面白みを過去感じない。2013年本屋大賞第2位ということで手に取った。650ページにも及ぶ長編小説だ。ある誘拐事件を中心にD県警の警察組織及びそこで働く署員の人間模様を描写する。実に細かな描写だが、物語の展開は遅く読み終わってみるとなんだ?というような感想だった。


月曜日, 5月 06, 2013



イノベーションによる革命が起きる条件とはやはり歴史的時代背景そして全く新しいツールが必要だ。1950年代から始まった情報時代そして90年代のWeb時代の到来は革命だった。しかし産業革命つまり第三次産業革命ではないと著者は言う。それはパーソナル・マニファクチャリングとデジタル・マニファクチャリングが一体となって初めて起こるメイカ―ムーブメントこれこそが、第三次産業革命だと。産業の民主化によって新たな革命がもたらすもの、そこにはデジタルツール例えばCADソフトウェアそして3Dプリンターによって個人がイノベーションそして産業をも牽引する全く新しい産業を興す可能性が出現した。またその資金調達には、新たにクラウドファウンディングという手法も注目すべき方法だ。すでに米国では、製造業の本国への回帰が始まっていると言われ、多様化する製品を安価に提供する方法としてコミュニティー、クラウドファウンディングを生かした新たな製造手法は、今後世界を変えていく可能性がある。



月曜日, 4月 15, 2013


主人公多崎つくるの高校時代の友人4名と親しくした日々を回想しながら、彼の人生のそこはかとなく感ずる寂寥感、無力感・孤独そして絶望と魂の遍歴つまり巡礼が主題である。ある日突然突きつけられた友人達からの離縁、決別は三十数歳の今現在彼の心の底流に淀む暗い過去その原因を現在の彼女から調査した方が良いという意見で巡礼が始まる。物語の展開の微妙さは読者は惹きつけあっという間に読み終わってしまった。胸が熱くなりそうな不思議な読後感であった。


水曜日, 11月 07, 2012


第58回江戸川乱歩賞受賞作だと。奇抜な発想とドストエフスキーの名著の続編ミステリーとしてのこの物語は正に秀逸で、もしドストエフスキーが生きていたら納得したかもしれない。「サトリ」やディーヴァーの「007」と比較しても抜きん出て面白いし、「カラマーゾフの兄弟」から類推できる展開も見事だ。


日曜日, 11月 04, 2012


ディーヴァー最新作だ。リンカーン・ライムやキャサリン・ダンスシリーズで無く単発ものだ。過去2、3冊もそうだが、今回も上々の出来だ。ウィスコンシン州の田舎ケルシャ郡の保安官補ブリン・マッケンジーが出会う殺人事件が端緒だ。ミシェルという事件に居合わせた生き残りの女性を連れて森の中を犯人から逃れるべく逃亡する。一昼夜の出来事を400ページも割いて表現するディーヴァーの手腕は流石だ。リンカーンシリーズみたいなどんでん返しやローラコースター的な結末はないが、これはこれでほっとした気分にさせてくれる。


日曜日, 10月 28, 2012


お馴染みのリンカーン・ライムシリーズの最新作だ。ライムからアメリア・サックス、プラスキー、セリット、キャサリン・ダンス、パーカー・キンケイド等々オールキャストの出演だ。ニューヨークで起きた、電力会社の施設の電気、電力を使ったアークフラッシュと呼ばれる感電による殺人事件に端を発して次々と起こる連続感電による殺人事件を捜査する科学捜査官ライムのチームが犯人を追う。期待通りの出来栄えだと思う。2系統の殺人事件が最後に一つになり、取り逃がしたウォッチメーカーに辿り着くという予想外の展開は、ディーヴァーならではのものだ。最後には四肢麻痺患者のライムが、手術を受けるという決心をするに至る。今後の作品に期待したい。

毛沢東率いる文化大革命から小平の改革開放運動に経て現在の中国があるが、共産主義体制化での資本主義的経済の導入はそもそも砂上の楼閣だ。私的所有を認めず全て国家に帰属する社会主義体制下での経済統制は、政府と共産党で行う。資産の総額で貨幣の流通量を決定するという資本主義経済と違った統制は、経済が順調に拡大していく間は良いが、一端下降に向かい8億人とも言われる下層人民が飢えるような事態に陥った場合は、暴動が起こり政府、共産党政権は転覆の憂き目に会うだろうと。そのチャイナリスクをどうリスクヘッジするか、日本国家及び日本人の我々が問われている。


月曜日, 10月 22, 2012


幕府や朝廷の御用達として京都御三家の一家後藤家は、金細工を一手に引き受ける名門で働く庄三郎の生涯の物語である。時は信長亡き後秀吉の時代の京都を中心に金座を預かり黄金の小判を鋳造する後藤家庄三郎は俄かに戦乱の空気が漂う中家康に重用され側近として家康とともに黄金を採掘し江戸に金座を開設し小判を作る差し詰め現代でいう日本銀行で庄三郎は総裁といったところだ。大御所家康の忠勤するその生きざまはサラリーマンの見本といったところだ。


17世紀前半1628年光圀は誕生する。徳川頼房の三男として誕生し直ぐ上の兄は夭逝する。幼名を子龍として幼少年期を送るが、兄がいるにも拘わらず世子として水戸藩を継ぐことに生涯に渡り心の中の一点の曇りを抱いて生きてゆくことになる。義を重んじ義に生きる生涯は、幼少期の兄を差し置いて世子として家督を継ぐこの一点にあった。文武に長け、学者肌の光圀は史書の編纂に生涯を賭けることになる。詩や歌さらに明からの亡命者を師として様々な知識を取込み晩年は水戸の黄門様として徳川綱吉を補佐してゆく。今に残る水戸藩江戸藩邸は、小石川後楽園として存在する。

水曜日, 10月 10, 2012


16世紀半ば、舞台は上州は上野国(現群馬県)地元を舞台にした時代小説で近隣の地名があちこち出てきて楽しく、こんなにも城があったのかと驚かされた。上州西部にあった箕輪城主長野信濃守業政(なりまさ)の物語である。甲斐の武田晴信(後の信玄)に度々来襲を受けその度に知恵を尽くして箕輪城を守り抜いた武将業政の上州人としての気骨・気質は読者に清涼感を齎してくれる。



戦国時代を駆け抜けた武将である藤堂高虎の物語である。戦(いくさ)の度に槍を持ちパートタイマー戦士として働いていた高虎だったが、主君に恵まれず数度替え遂に秀吉の弟秀長に仕えることになった。秀長は算術に長け秀吉の戦の裏方として兵糧から銭までを一手に取り仕切っていた。そんな主の元で槍だけでは駄目だと悟り徐々に城造り・土木技術を身につけスペシャリストとして成長してゆく。秀吉に重用されまた晩年はゼネラリストとして家康に絶対的信頼を築く生き様は現代のサラリーマンや中小企業経営者のバイブル的な面白さがあり上下巻合わせて1500頁にも及ぶ長編時代小説ながら一気に読み通せる魅力がある。高虎が語る言葉がまた生き様は現代に生ける我々の身に迫るものがある。


日曜日, 9月 02, 2012

いよいよ、最終巻だ。江戸から明治そして大正・昭和の第二次世界大戦までの社会の歴史だ。読み進めて行く中で、明治時代が現代社会の基礎を作っているという認識だ。明治を少し読んでみようかと思う。



金曜日, 8月 31, 2012

経済学上では、欠かせないというゲーム理論を平易な説明で解説した本書は面白い。我々が生ける現代社会は、様々な人の行動や思惑が交差し互いの利害を決定する環境を戦略的環境という。この戦略的環境下で生活していることを認識し合理的に行動すべく意思決定することが、つまり戦略的思考であり、様々な意思決定の結果を分析することを戦略的分析と呼ぶと著者は言う。この分析や思考の中でのキーワードとして、著者はまず「インセンティブ」を挙げる。個人がある行動を起こす時、何らかの理由があるがその理由がインセンティブだと。次にコミット(確約)やその内容としてのコミットメントや、シグナリングさらにモラル・ハザードと戦略的思考に欠かせないこれら用語を身の回りの例を揚げなら解説して非常に興味深く読んだ。

月曜日, 8月 20, 2012

10世紀から14世紀前半の歴史だ。地方豪族が組織化され、京都を中心とする天皇と鎌倉幕府の対立と目まぐるしくダイナミックに変遷する歴史は面白い。13世紀末には、貨幣経済も発達して行く。こうした中、仏教や京都を中心として職人が組織され様々な技巧が発達し現在まで至っている。



日曜日, 8月 19, 2012

20世紀の歴史の中で、各国の思惑とりわけ西欧列強とロシア・アメリカの世界戦略の根底として地政学(ジオポリティクス)が果たした役割は大きいという。特に第二次世界大戦におけるナチスドイツ・日本帝国主義の地政学的思想の欠如が敗戦を招いたとも。シーパワーに対しての洞察が無かった。しかして今日時代は進み、宇宙を巻き込んだレベルでの地政学が求められる。ハウスホーファー、マッキンダ―理論はもはや古典的になった感がある。



ジェフリー・ディーヴァー著「007 白紙委任状」を読んで。

暫く、ブログを更新することがなかった。だだし読書は電車の中、ホテル等でしていた。J・ディーヴァーによるリメイク版007だ。少し冗長な感は否めない。ハラハラドキドキ感は最後にやってくる。やはり、ディーヴァー著者のローラーコースター的展開はいつ読んでも面白い。



木曜日, 5月 10, 2012


三浦しをん著「舟を編む」を読んで。
玄武書房に勤務する青年馬締を中心に国語辞典「大渡海」を編纂する物語だ。2012年本屋大賞受賞作品である。辞典編纂を通して「言葉」が人と人を繋ぎ、辞書作りに人生を賭ける人々の何とも温かな小説だ。

火曜日, 5月 08, 2012


宮沢やすみ監修「京都とっておき和菓子散歩」を読んで。
和菓子好きが高じて、遂に京都へと。あまた老舗の和菓子、京都を訪れる度に立ち寄り買う。先月末は、二条駿河屋さんに立ち寄り秀吉が褒めたといわれる羊羹は薄紅色したしっかりした食感で甘さは控え目だった。また松露はお茶受けだそうで半生菓子で小さなキノコの形をしていて中に餡が入っている。表題の書は、老舗の和菓子を求めての散歩をその歴史とともに紹介している。

水曜日, 4月 18, 2012


網野善彦著「日本社会の歴史」上巻を読んで。
古代より9世紀、平安初期までの日本社会の歴史だ。中学での教科書で学習した歴史と大きく異なる点に気付く。国家が形成される以前から中国大陸と朝鮮半島との倭の国としての日本が頻繁に交流を続けていたという歴史的事実である。関西を中心にさらに東北地方を巻き込み国家の形成が進展し9世紀には仮名文字も生まれ京都は本格的に都市化し仏教も広く普及する。



柏井壽著「極みの京都」を読んで。
京都を極めるとは、普段着の京都を訪ねることだという著者の京都入門の書だ。名所旧跡から宿、食とこの書を片手に京都を散策したい気分にしてくれる。御所に出入りする菓子匠が、東京に移転とともに京都の茶の菓子へ多くは転身した。そんな京菓子のルーツと現在の四季折々の京都の和菓子を訪ね歩きたいと思う。


日曜日, 3月 25, 2012


トレヴェニアン著「シブミ」下巻を読んで。
ケービングを趣味とするヘルの地底深く探検する様子が詳しく描写される。アラブの石油組織そして米国CIAも傘化に置く殺人組織マザー・カンパニーの追っ手が、ヘルに近づく。後半は、最後まで一気に読ませる迫力がある。著者は言う「賢明な人間は自分の望み自分の持ち物のレベルまで下げることによってバランスを保つ」とは蓋し名言だ。

トレヴェニアン著「シブミ」上巻を読んで。
書名にまず魅かれる。ウィンズロウ「サトリ」の原作が本書だ。ニコライ・ヘルの成長過程が上巻で記される。娼婦の元で生を受けたヘルは、日本軍上海部長の岸川大佐に回りあい「碁」を学ぶ、戦争で中国での日本軍の形成が悪化の一途を辿り、遂にヘルは岸川将軍の勧めで日本へと、碁士大竹七段の元へ日本での生活が始まる。戦前戦後を通して日本人の生活描写が良く表現されていて、ヘルが日本的なシブミへと到達すべく人生の目標設定がなされるまでが本書上巻である。

月曜日, 3月 19, 2012



梅原猛著「京都発見」(一)地霊地魂を読んで。
京都発見と題名の本書は、京都の案内書であるが観光案内とは異なり平安時代に数々の寺院が建立されその寺院を訪れ歴史的時代拝見を記した高度な京都案内書である。仏教の隆盛と相まって様々な寺院が建立され、その中に座す仏像そして仏師にも思いをはせ歴史的あるいは文学的に紹介している本書は読みごたえがありまた挿入されている写真も素晴らしい、京都を旅する時に参考にしたい一冊であると思う。



日曜日, 3月 11, 2012


マイクル・コナリー著「真鍮の評決」下巻を読んで。
事務所をリンカーン車に置くマイクル・ハラー弁護士によるミステリーは、いよいよ弁護活動の終末を迎え、新たな犯人像が浮かび上がるFBIボッシュ刑事との連携により遂に判事に辿り着く、予想外の結末だ。米国での裁判の陪審員は、日本の先ごろ始まった裁判員裁判との関連を考えると面白い。

水曜日, 3月 07, 2012


マイクル・コナリー著「真鍮の評決」上巻を読んで。
マイクル・ハラー弁護士によるミステリーだ。著者はミステリー界の大御所だが、初めて読む。友人のジェリー弁護士が死亡し、後釜として指名されたハラーが裁判に臨む。妻とその愛人2人の殺害容疑で起訴されたエリオットを回り、ハラーのチームが活躍を始めるまでが、この巻だ。

なかむらるみ著「おじさん図鑑」を読んで。
様々な世のオジサンたちの姿態を観察し図鑑に纏めた本である。イラストレーターである著者の本領発揮か。内容は良くあるオジサン達が良く観察されていてコメントも面白い。何故かこの本は文字サイズが小さくて、オジサンには読みにくい。

岩波邦明著「2ケタ×2ケタの暗算」を読んで。
TVでも紹介された2ケタ暗算が6時間でできるという本である。例のお魚プレートを使った暗算手法は斬新的でアイデアに富んでいる。後半のスペシャルプレートとなると少し無理があるように思える。いずれにしてもインド式の算数を日本で実現させる画期的な手法だと思う。

木曜日, 2月 23, 2012


著者の作品は、リンカーン・ライムシリーズは、全て読んでいると思う。今回手に取ったのは、パーカー・キンケイド文書検査士として活躍するシリーズだ。ディーヴァーのプロットを含め、期待に違わない迫真のミステリーは、ヘニング・マンケルと比較しても圧倒的である。ローラコースター的結末はさらに興味深く期待に違わない、これぞディーヴァーだと思わせる内容だ。何故か彼の著作の安心感と期待感の入り混じりつつ読破するのは私だけであろうか?。

月曜日, 2月 20, 2012


スウェーデンの小都市イースタ署の刑事ヴァランダーは、長期休暇中だ。燃え尽き症候群でもないが、刑事を辞職する決意をして署に向かうが、殺人事件が発生する弁護士トーステンソン親子の殺害に遭遇する。しかも休暇中息子のステンより親父の死に疑問を持ちヴァランダーは相談を受けた経緯があった。刑事として情熱が再燃し捜査にあたる刑事は自分の感を信じながら多国籍企業の頭首ハーデルベリに挑む。

火曜日, 2月 14, 2012


平安初期の僧、空海について世に知られる「弘法大師」の思想について著した書である。その代表的三部作を中心に空海の思想を解り易く解説したというが、かなり難解である。大日如来を中心にした世界観というか空海の哲学は他宗派を批判しながらも、生き生きと人生観を感じ空海の広大な世界についてもっと知りたいと思う。

月曜日, 2月 13, 2012


人生の60の還暦を過ぎまさに頂上から下り坂つまり下山途中である。著者は戦後平譲からの引揚者で80にならんとするやはり下山者だ。頂上からの下山は少し余裕ができ高山に咲く花を愛で雲の流れを見る余裕が生まれ、その昔を回顧しノスタルジーに浸り至福の時を過ごせるのが下山者だと。

土曜日, 2月 11, 2012

イースタ署刑事ヴァランダーの必死の追跡捜査にも関わらず、4人を斧での惨殺頭皮を剥がすという凄惨な殺人を繰り返す犯人の行方そして殺された被害者相互の関連は不明のままだ。しかし最後の盗品売買をしていた被害者の家族を尋問し刑事の胸にある疑念が浮かぶ。14歳の少年の犯罪という屈折した親子関係は少年を変え殺人者として成長させる。多くのスウェーデン警察の刑事の登場と複数の殺人事件を絡ませたプロットは、最後に結実し読者をこれ程までに楽しませる警察小説は珍しい。



火曜日, 2月 07, 2012

著者のこの『サトリ」なるミステリーに「シブミ」という原作があり原作を踏襲した形で書くといった面白い企画だ。上巻で様々な登場人物が、また様々なプロットが、一つになって展開し読者を飽きさせない。「犬の力」同様ウィンズローの傑作に値する出来だ。



月曜日, 2月 06, 2012


ヴァランダー刑事の管轄イースタ署管内で元法務大臣の他殺体が発見される。斧で頭を真っ二つに割られ頭の皮が剥ぎ取られるという凄惨な殺人事件だ。さらに2、3人目の同様な事件が発生する。菜の花畑でガソリンで焼身自殺した少女の謎を含めて展開が楽しみだ。

著者の著作は30年も前に読んだ記憶があるが定かでない。久しぶりに禅についての書を読んだが、難解である。究極的に自己を見つめ、全てを剥ぎ取り無垢の心を持って日常生活を送るのが禅的日常であるように理解する。あらゆる慾から解放され自己そのままを実現するのがサトリなのかも知れない。

金曜日, 2月 03, 2012


長年著者は、山口組を取材してきたルポライターだと。日本の暴力団からアメリカ、中国、台湾、イタリア、イギリスと世界の犯罪組織集団の情報まで載っている。また暴力団とは違う東京の繁華街で行動する「半グレ集団」にもスポットを当て、暴力団の行く末を暗示させる。著者は暴力団は「絶滅危惧種」だという。

木曜日, 2月 02, 2012


1950年初頭毛沢東による文化大革命直後の中国は北京が舞台だ。米中関係を懸念する米国側と中国の反体制派による体制派の将軍の暗殺計画が主題だ。米国側に捕虜となった主人公ニコライ・ヘルはスパイとして訓練を受け先に述べた暗殺計画として中国に送り込まれる。ターゲットの将軍に暗殺計画を見透かされ体制派に連行され拷問を受けるが、危うく脱出に成功し将軍を殺害する。だが米国は彼ニコライを殺害しようと企てる。最後まで読ませるサスペンスはさすがだ。

金曜日, 1月 27, 2012

ヴァランダー刑事の必死の捜査により、いよいよ犯人を追いつめ遂に郵便配達代理人のオーケ・ラースタムに行き着く。8人を殺害し、9番目はヴァランダーであった。このミステリーの根底にあるスウェーデン社会の病理、1997年の著作であるが既にこの時社会の病理を突き、最近あった銃の乱射事件による十数人の若者の死という現実は、著者の警告であったのであろうか。パターン化しない、意味を持たない、理由のない、不条理な殺人こそ現代社会が抱える闇だ。



日曜日, 1月 22, 2012


スウェーデンの作家によるミステリーは、「ミネニアム」に続く2冊目だ。ヴァランダー刑事が活躍するミステリーだがかなり読み応えのある長編小説だ。3人の若者が自然保護地区の公園でパーティを開きその場で殺害され、さらに同僚の刑事スベードヴェリもまた殺害される。事件は次から次へと展開し事態は悪化し捜査班は右往左往し行き詰まる状況だ。ヴァランダー刑事の必死の捜査にもかかわらず、さらに犠牲者が増えてゆく。

著者の書は「ゴールデンスランパー」に次ぐ2冊目だ。大学生4人が繰り広げる東北は仙台が舞台の日常の中で起こりうる事件を主題に登場人物の心理描写を中心にしたミステリとはちょっと違う面白さがある。

木曜日, 1月 19, 2012


「ジェノサイド」に続く、日本人作家の意外なファンタジーを織り交ぜたミステリーで秀逸だ。ロンドンから少し離れ北海に面して浮かぶソロン島が舞台だ。島を統治するエイルウィン家の頭首が何者かに殺戮される。12世紀の雰囲気が随所に感じられ、面白い。魔術を使う暗殺騎士団デーン人の襲来と戦うソロン島を守る騎士団、変遷騎士としてエイルウィン家に雇われる個性溢れる戦士達との壮絶な戦いは、読んでいて情景が鮮やかに浮かぶ。最後まで頭首を殺戮した犯人が解らないというプロットも上手い。

日曜日, 1月 15, 2012

著者は、ミュンヘン生まれの高名な弁護士で扱った事件について「犯罪」として小説として纏めた感がある。短編集ながら特異な事件を扱ったミステリーは面白く一気読みといった本であった。



土曜日, 1月 14, 2012

以前写楽は誰だったか?を小説にした書を読んだが、本書は美術史家、研究者の写楽=北斎節を唱える学者のものである。近年斎藤十郎兵衛が、写楽だとする説が跋扈していることに警鐘を鳴らす著者の怒りの書である。矛先はNHKの番組批評から登場する学者まで一蓮托生として批判する。世界に冠たる日本の絵画としての写楽絵の研究が進み。写楽が誰だったか?が解明される時が来るかもしれない。いずれにしても興味が尽きない題材だ。



水曜日, 1月 11, 2012

米国は地方都市の刑事カーソンが、ある日上司よりニューヨーク市警に行く命令が下る。そこで待っていたのは、サイコ的連続殺人事件だ。女性をターゲットに無残な殺戮者犯人の捜査だ。理論的計算されたプロットは、J・ディーヴァーとは違った魅力を持った作家だ。登場人物そして複雑に交錯する物語の展開とスリルはまさにこれぞミステリーだと思う作品だ。



日曜日, 1月 01, 2012

松村寧雄著「マンダラ思考で夢は必ずかなう!」を読んで。

昨年暮れ「MANDART」に出会ったが、その開発した著者の手帳についてつまりマンダラ手帳の進めを書いた本である。やはりマンダラとは仏教でいう曼荼羅であった。3×3の9マス思考の中心にあるのは、密教の曼荼羅絵図と同様なものであった。著者は仏教の考え方や世界観・宇宙観を持って思考し、人生を豊かにすることができないかを考えマンダラートを考案したようだ。この曼荼羅の思考は、発想や情報の整理に役立つと思うが取り分け発想の整理という意味で自分にとって有意義だと思う。

D・Mディヴァイン著「三本の緑の小壜」を読んで。

英国人ミステリー作家である著者の書は初めてだ。英国の田舎町で連続殺人事件が発生する。登場人物の心理描写を中心に事件を追う青年医師、医師を取り巻く人物をもその心理描写は細かい。最終頁まで、読者を導くプロットはそれなりだが、少し退屈気味になる。そして結末は、あっけなく幕を閉じる。2012本格ミステリーベスト第一位と言われた本書は、私の中では今一の感が否めない。

木曜日, 12月 29, 2011

東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」を読んで。

2011年本屋大賞第1位ということで、店頭で手に取った。ジーヴスを思い起こさせる有能な執事影山と現職国立署の警部である宝生麗子そして署の上司である風祭警部と登場人物こそ少ないものの、プロットの面白さや気軽さが丁度良い加減だ。こんなミステリを書ける著者がいたんだと思う。

加籐昌治著「考具」を読んで。

大手広告代理店に勤務の経験がある著者は、毎日がアイデアとの格闘。そんな経験を「考具」としてつまり考えアイデアを出し続けるツールを紹介した本書は、興味深くこの書の中で、マンダラートに出会えた。3×3の9マスから連鎖してアイデア書き込みするツールは、全てのテーマの発想を支える重要なツールとして使えそうだ。かつiPAD用にアプリが購入できるのも嬉しい。

月曜日, 11月 21, 2011

W・アイザックストーン著「スティーブ・ジョブズ」Ⅰ巻を読んで。

波乱万丈の人生の一語はこのジョブズの為にあるのか?と思える。ガレージからアップル社創設アップルコンピュータからマックを作りその後追放を受けNeXT社創立へさらにアニメーション作成会社ピクサーでのトイストーリーの爆発的ヒットと新しいものを創造する情熱は、自分の人生がそれほど永くないと感じていたからかもしれない。ジョブズの人生は、養子となった境遇がトラウマとなり彼の駆け抜けた人生の背後に常にあった。しかし養父ポールとのガレージでの自動車の部品を買い集め中古車を解体組み立てする作業は、後年ジョブズにかなりの影響を与えたと思える。彼は後年離婚した妻がかたったように一種の精神障害者だったようだ。伝記を読むと感情の起伏が激しく陶酔・倒錯を繰り返し新しいものの創造へと突き進む非凡な才能はまさに天才児ジョブズそのものだ。若いころヒッピーから日本の仏教禅との出会いインドを旅行したりした。禅に傾倒しそこから単純で美しいもの魅せられた東洋思想は、ジョブズの一貫した物つくりに生かされている。シンプルで美しいMacやiPHONE,、iPOD、iPADを生み今私たちがそれらを使える。

月曜日, 11月 07, 2011

P・Gウッドハウス「ジーヴスと恋の季節」を読んで。

ウッドハウスのジーヴスシリーズは、過去3冊読んでいる。今回は、4冊目の「恋の季節」だ。展開は複雑だが、相変わらずジーヴスの軽快な頭脳は健在だ。ユーモア小説の再高峰とされるウッドハウスが1940年代後半つまり戦後著した由。英米国ともに、ウッドハウス協会なるものがあるとは面白い。

水曜日, 10月 26, 2011

猪木武徳著「戦後世界経済史」を読んで。

1900年代を中心とした世界各国の経済史だ。米欧からアジア、ロシア、アフリカと実に幅広く書かれている。資本主義の発展の過程やら社会主義経済の行き詰まり過程、経済と政治等々。巻末の参考文献を見ただけでも納得できる範囲の広さにはただ驚嘆するばかりだ。新書本にしては、読み応えたっぷりの書だ。

月曜日, 10月 10, 2011

ジャック・アタリ著「21世紀の歴史」を読んで。

歴史の推移を都市を中心として分析するというブルージュ、ヴェネツィアからロスアンジェルスまで9つの都市の変遷による分析は新しく衝撃的だ。著者はフランス大統領補佐官として活躍しまた現在もサルコジ政権にも深く関わっているという。哲学者、社会学者、文学者とその多才な才能は世界が認める。2006年本書が出版され、既に幾多の世界の象徴的出来事を予測するというまさに未来学者だ。21世紀この混沌とした世界の歴史を予測する事は非常に困難だ、著者は本書で我が日本についても分析している。労働人口の急速な減少、増加する債務、北朝鮮の核弾頭の脅威、中国の軍備の増強、韓国の経済的台頭と2025年日本の経済力は世界5位からも転落しかねないという辛辣なものだ。貧困、暴力、テロ、宗教対立、資源を巡る戦争と絶望に向かって進む世界は、果たして救われるのだろうか?アタリは、利他主義を実践するトランスヒューマンこそ世界を救うと考えている。マイクロソフトゲイツ会長とその妻の財団や、著者もそであるが、バングラデシュのマイクロファイナンスを実践するユヌス氏ら21世紀の世界は決して諦めたものでもないと。
 

水曜日, 10月 05, 2011

フリーマントル著「消されかけた男」を読んで。

エスピオナージュと呼ばれる推理小説の分野つまり007に代表されるスパイ物推理小説だ。主人公チャーリーは英国情報部員だ。功績を揚げたにも拘わらず評価されずにいるウダツのあがらない地位に甘んじた生活を送っている。旧ソ連KGBの大物幹部が西側への亡命という話が持ち上がり、米国CIAと共同で亡命を成功させるべく画策するが、この機会に乗じてチャーリーはまんまと逆転攻勢を仕掛け成功し5万ドルもの大金を手中にし余生を妻とともに・・・。何故か仄々とするスパイ小説だ。

月曜日, 9月 26, 2011

「筑波大学博士が考えたゴルフ理論」を読んで。

コンバインドゴルフ理論というこのゴルフ理論は、段階的にスウィングをチェックできるというものだ。組み合わせた体の動き、それは腕の上下垂直動作つまりバックスウィングからトップへさらにダウンへの動きで、次に体の捻転という基本的な動きを組み合わせるのがコンバインドだと。実際にボールを打ってみると垂直から捻転の微妙な速さの一致が難しい。さて現場での成果は如何に?

土曜日, 9月 17, 2011

斎藤孝著「コミュニケーション力」を読んで。

コミュニケーション力を向上させる様々な方法論を展開させる。メモを取る事からグループでの討論や会議でのコミュニケーション力を向上させる方法と凡ゆる方法を通して、人間が生きてゆく上で必要な基本的な能力つまり話す、聞くを様々な角度から考察していく。コミュニケーション力とは、生命の源流で、人は感情や意思を他と交流させることで人であり続けられる。そしてどんな状態でも、どんな相手とでも、コミュニケーションは可能だと。

月曜日, 9月 05, 2011

高野和明著「6時間後に君は死ぬ」を読んで。

原田美緒が生活の中で起こる人間関係、希望や絶望感を山葉圭史なる大学院生が持つ既視感(デジャ・ビュ)つまり近未来のビジョンを見ることができる超心理学の分野その能力で持って美緒の近未来を透視する。果たして、その運命を変えることができるのか?この本は江戸川乱歩的雰囲気を持つ。

土曜日, 9月 03, 2011

ハリー・クレッシング著「料理人」を読んで。

とある田舎町想像するに英国の田舎町コブに一人の男が、自転車でやって来た。そこの巨大に聳える古い城プロミネンス城だ。その男コンラッドが、田舎町を二分する一方のハル家の料理人となった。コンラッドが料理を通して、ハル家敵対するヴェイル家さらにコブの町からシティーまでを牛耳ってしまうという物語だ。人間の食に対する飽くなき欲をこうも見事に描き物語としても面白い。

池上彰著「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」を読んで

毎度テレビでお馴染みの著者の作品を読むのは、今回初めてである。世界には、様々な宗教がある。宗教間の対立による戦争、宗教弾圧と歴史が示す宗教とは、また現代の私達にとって宗教とは?キリスト教、仏教、イスラム教、多神教と対談形式で素朴な疑問を識者に問う。最終章で養老孟司氏との対談で、氏は「結局死を考えることは、どう生きるか」に繋がると。

金曜日, 8月 26, 2011

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」を読んで。

著者の作品は、2冊目だ。「グラスホッパー」は、面白かった。今度の「ゴールデンスランバー」は、文庫本で600ページを超える長編だ。冗長さはあるものの、読者をして最後のページまで繰る不思議な魅力がある。東北は仙台市街地で、日本の首相がラジコンヘリに仕掛けられた爆弾で死亡し、犯人として追われる青年が、警察から市街地を逃げ回る設定だ。

水曜日, 8月 17, 2011

ジェイソン・グッドウィン著「インスタンブールの群狼」を読んで。

内容はまあまあだが、兎に角読みづらい和訳でまいった、その上600ページにのぼる長編だ。内容は19世紀の初頭のトルコはイスタンブール市街に於ける新旧勢力の争いの中で発生する殺人事件を追って主人公ヤシムが活躍するミステリーだ。そういえばトルコに旅行に行った友達が聞いたことがあるが、非常に日本人に対して親切で優遇されると。1890年明治政府の元へ派遣された軍艦が沈没しその際親切に対応した山田寅次郎なる茶道の家元が面倒みたことを感謝するトルコ国民の歴史的背景があるとは気付かなかった。
西欧とアジアの接点として歴史的都市としてのイスタンブールを一度は訪問してみたい。

夏川草介著「神様のカルテ」を読んで。

信州は松本市の本庄病院に勤務する医師である栗本一止が主人公だ。栗本とその妻有名なな写真家とアパートい住む友人達とのエピソードを交え物語は展開してゆく。この本の中で現代の医師なかんずく終末医療に立ち向かう医師の心温まるエピソートには感涙だ。こんな医師がいてくれたらと思う。

火曜日, 8月 09, 2011

高野和明著「ジェノサイド」を読んで。

近くの書店で手に取ったこの本は、590ページにも及ぶ長編推理小説である。読み進めていくうちに、内容の豊富さと面白さからページを繰る手が止まらなくなった。スケールの大きさといい、プロットの出来、サスペンスを超えた人類愛と平和さらに善と悪をテーマにした傑出した小説だ。こんな面白いものが、日本人に書けるのかと問うくらい個人的に上半期ベスト1お勧め度★★★★★だ。

月曜日, 8月 01, 2011

クリスティン・ゴフ著「違いのわかる渡り鳥」を読んだ。

バードウォッチング・ミステリーシリーズの第二弾女主人公でホテル経営者のラークが、バードウォッチングの最中に友人の殺人を望遠鏡で確認する。カフェを共同経営者のエスターが殺害された。このミステリーに登場する野鳥の数々とバードウォッチングそしてコーヒー豆の輸入先メキシコの栽培農家の窮状と幅広い視点で自然保護を随所に鏤めながら物語は展開し最終章まで殺人犯が、解らないと言った面白さがある。

金曜日, 7月 29, 2011

秦野るり子著「バチカン」を読んで。

世界最小の独立国家「バチカン市国」は、カトリックの天王山ローマ教皇(法王)により全世界のカトリックの教会・団体を束ねる。人口は600人にも満たないが、教皇を国家元首として国旗・国歌・コイン・切手を持つ。著者は記者であるが、バチカンの歴史から現代のバチカンが抱える諸問題まで解りやすく解説して、バチカンを訪問してみたいという気にさせる解説本だ。

水曜日, 7月 27, 2011

ミネット・ウォルターズ著「女彫刻家」を読んで。

舞台は、ロンドンの郊外サウサンプトン、マーティン家で起きた惨殺事件について本を書こうとする主人公ロザリンド・リーは、弁護士である。オリーブが、母と妹を惨殺する。自白を元に逮捕服役中の彼女に接見しながら状況の調査に乗り出し、結果オリーブが犯人でないと確信を得る。サイコ調でもなくロマンスミステリーでもなく、適当に楽しめる推理小説だ。

水曜日, 7月 06, 2011

マーク・ピーターセン著「日本人の英語」を読んで。

前置詞や不定冠詞と単数と複数、時制、完了形、受動態とどれも日本人が英語を書くときに迷うつまり使い方が解らない英文法の問題である。著者は日本文学を研究し日本に住むネイティブアメリカン、大学教授である。この本で本当に目から鱗的衝撃でした。英語での論理的思考から英文法を説明という経験したことのない体験をした次第だ。

日曜日, 6月 26, 2011

ライフ・エキスパート編「頭がいいゴルファー悪いゴルファー」を読んで。

ゴルフに対する蘊蓄が随所に書かれ、身につまされる。本書は、初心者の時、読みたかったと思う。30年もゴルフ歴がある私が読んでも、ゴルファーの心理は、あるいはコースマネージメントをできないモドカシサがある。つまり、1番ティーに立ってもゴルフの頭になかなかなれないというのが、モドカシサだ。ゴルフは難しい、アマチュアにとってもプロにとっても完成つまり到達点というものがない。ある建築家デザイナーが、ゴルフは美だという裏にはこのようなものがあるのであろうか。

櫻井よしこ著「異形の大国 中国」読んで。

巨大中華帝国の野望を目論む中国は、海洋及び宇宙軍事大国へと急速に軍事力を拡大し制海及び制空権を握ろうと共産党一党独裁政権下で軍事費を拡大し続けている。2008年に出版された本書は、現状を再認識させる事件が今現在も起きている。東シナ海における領海を巡るベトナムとの緊張、尖閣諸島沖の海底油田開発を巡る日本との緊張と枚挙にことかかない。日本人の歴史と文化を守り、戦略的防衛を基軸に外交政治また国内では憲法九条の改正へと著者は進言する。

水曜日, 6月 15, 2011

薮中三十二著「国家の命運」を読んで。

著者の記憶は、小泉首相が北朝鮮訪問の際の外務省での交渉役のため、成田空港から出発する姿をテレビのニュース番組で拝見したことによる。外交交渉の裏側の担当者の苦悩がわかり面白く読んだ。地政学的にも日本を取り巻く北はロシアそして日本海での韓国、南シナ海での中国と領海を巡る交渉も興味深い。問題山積の中でも少子高齢化は深刻で、この現状を打破する提言として、外国人の大幅な受け入れを説く。

日曜日, 6月 05, 2011

渡部昇一著「知的余生の方法」を読んで。

幅広いジャンルから、知的余生を送る或いは死を迎える準備をする方法を提案していて面白く読んだ。60歳を過ぎると仏教を始めとする宗教関係に興味を持つ、これは自然な成り行きらしいい。著者も言うように「この先の人生、そしてまたその先にある死を、見据えて生きていかざるを得ないのがシニアの世代だ。」。シニア世代の友達つきあいについて、面白い記述があった。3つの条件があるという1つは思想及び信条が違うと駄目だ。2つめは、やはり経済的に同じレベルに無ければ駄目だ。3つめは、知的レベルがあまりのも違うと駄目だ。シニア世代の友達付き合いはやはり難しいと自分でも思う。

月曜日, 5月 23, 2011

藻谷浩介著「デフレの正体」を読んで。

著者の講演記録を1冊に纏めた新書版だ。デフレスパイラルからの脱却を何度TVで経済の専門家が景気浮揚に伴う税収の増加による解決を唱えたのを聞いたことか。著者によるとその根源は、生産年齢の減少と急激にすすむ団塊世代の高齢化にあると。また高付加価値を生む産業は、ロボットが作り出す自動車産業ではなくて、サービス産業であると中でも観光客誘致は費用対効果の面からも高付加価値を生む社会に大きく還元効果が期待できると説く。女性の現在45%の就業率を上げ、観光客を誘致し後期高齢者の富裕層からは生前贈与など税制で若者への資金譲渡の推進、世代間の相互福祉などアイデアが様々だがかなり実現可能なビジョンではないかと思うが。

水曜日, 5月 18, 2011

中嶋茂夫著「iPhone+ipad×Googleでビジネスを加速する方法」を読んで。

2月下旬から3月上旬にマレーシアはコタキナバルへ旅行に行ったが、羽田でモバイルルーターを借りた。勿論iPad+iPhoneを持っていく為だ。現地では快適にiPad+iPhoneが使用できた。レストランの検索から、地図での場所・距離の確認等に重宝した次第だ。本書は、パソコンからiPhone+iPadをGoogleと如何に連携しビジネスに応用するかを書いているが、初心者には難しい内容かも知れない。クラウドの雄Googleの提供するAPPSを使えば通常ビジネスに困ることは無い。しかし、出張時にノートPCそしてDocomo携帯、iPhone+iPadそしてモバイルルーターと持ち歩くのは、正直難儀だ。

火曜日, 5月 17, 2011

J・C・コリンズ著「ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則」を読んで。

前回に引き続き2作目を読破、2001年に紹介されたこの書は少しも陳腐化されてなく企業の飛躍の核心を見事に抉り出していると思われる。平凡な企業、あるいは倒産の危機的状況、敵対的買収の脅威から飛躍を遂げた企業の原動力とは何か?選別した実際に飛躍した企業とならなかった比較対象企業との差は何なのか?そこにあったのは単純なもっとも基本的なものを情熱を持って数年あるいは数十年の小さな努力の結果であったという単純な理由であった。しかし重要なのは、三つの円が交差する部分を外さない曲げない執拗な努力であると、1つの円は情熱を持って取り組めるかの円、2つめは経済的原動力になるかの円、3つめは自社が世界一になれる部分かの円この円が交差する事業部門を徹底的に議論しその範囲から逸脱しまい経営戦略を長期に渡り継続する努力が、偉大な飛躍となって結果を齎すという。

火曜日, 5月 10, 2011

ジェームス・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス著「ビジョナリーカンパニー」を読んで。

まず、この書でいうところの「ジジョナリーカンパニー」の定義はというと、ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的企業だと。この書で過去から現在に至るビジョナリーカンパニーを取り上げ、その企業の分野での対抗する企業との比較を試みている。IBM、SONY、HP、P&Gなどの所謂優良企業をビジョナリーカンパニーとし分析を試みている。共通しているのは、確固たる基本理念(基本的価値観+目的)を掲げているということだ。カリスマ的創業者でなく、血と汗によって実証され数十年あるいは百年たってもなお生き続ける会社という組織の理念と定義する。基本理念同様もう一つ重要な概念がBHAG(ビーハグ)と呼ぶ、単なる目標でなく大胆な社運を賭けた目標が設定されているかどうかだと。
いずれにしても、人間はあるいは従業員は業務上の自主性を要求しながら、同時に自分たちの関係している組織が、何かの目的を持って前進するよう求めていると著者は結んでいる。

日曜日, 5月 08, 2011

ドストエフスキー著「カラマーゾフの兄弟」下巻を読んで。

2月下旬以来、「急性白内障」ということで本が全く読めなくなってしまいました。白内障とは、良く言ったもので、全て目に映る映像が白く靄の中に霞んでみえる。パソコンの画面を拡大文字にして読むのが精一杯だ。まして本など全く読む意欲が無くなってしまう。そんな訳で、途中で表題の小説についても放棄し、4月下旬手術後本日読破した次第。ドミートリーは、父親殺しの罪で敗訴、弟イワンは病気で床に伏した。アレクセイは、少年の葬儀に出席し帰途、仲間の少年たちに語った言葉は作者の未来への希望と思想の根底にあるものではないかと思う。

月曜日, 3月 07, 2011

コタキナバルへ

マレーシア領ボルネオ島の北西に位置するサバ州の州都であるコタキナバル(KK)は、タクシーの運ちゃんに聴いたところ人口は、20万人だという。3年前に訪問した時と違い空港は拡張され随分ときれいになっていた。相変わらず4000mを超えるキナバル山はその雄姿を見せていた。今回もステラハーバーホテル(マジェランステラ)に宿泊、何故ここかというとホテル併設のゴルフ場が予約を取りやすく、料金も宿泊者は安い。日本円でキャディー・カート込みで9千円ほど。ゴルフの他に観光といえば、サピ島へ船で30分くらいの浜辺でBBQで昼食、ホテルからタクシーで街中まで15分足らず、12RM(リンギット)で約350円ほどだ。4回目となった今回は、和食ということでハイアットの1Fの和食の店で、熱燗を飲む。まあまあといったところ。他には、ブラスモンキーカフェアンドバーで、ステーキにロブスターを。このロブスターが絶品だ。4人で15000円ほど。日本から見れば、相当安い。羽田からの深夜便ビジネスクラスで、翌朝現地へ朝6時到着、近くて便利でリゾート気分を満喫できる私のお気に入りの場所だ。

水曜日, 2月 09, 2011

ドストエフスキー 著「カラマーゾフの兄弟」中巻を読んで。

第二部の後半から第三部の始めにかけてが中巻だ。ゾシマ長老が、遂に旅だった。皆が期待した奇跡は、起こらないばかりか長老の遺体は腐臭を放ち、人々を限りなく落胆させるに至った。そして、ミーシャは、恋慕するグルーシェニカを巡り対立する親父ヒョードルを手に掛けた。ミーシャの殺人に至る心理描写は、「罪と罰」でも展開された迫力あるのだ。この巻で、兄弟3人の性格がほぼ判ることになる。無神論主義者のイワン、神を至上とするアリョーシャそして、自己の欲のために殺人まで犯すミーシャと三人三様の結末は如何に?

水曜日, 1月 19, 2011

奥泉光著「シューマンの指」を読んで。

元来ジャズ派の私にとって、クラシックしかもシューマンというのは新鮮でこれがミステリーとして、どのように係わってくるのか期待を込めて読み進めた。シューマンに傾倒する永峰修人なる天才ピアニストを巡る回想形式で進む。ある日の夜ふとしたことから学校の音楽室に立ち寄り修人のピアノを聴く、そして殺人事件に出会す岡沢美枝子なる女子高校生の遺体がプールに浮かんだ。殺人を巡るプロットが可成り遠回りな感があり、最後になって急速な展開に発展する。つまり「どんでん返し」だ。中間章での盛り上がりが欲しいところだ。しかし私には著者の文体は好きだ。

水曜日, 1月 12, 2011

ドストエフスキー著「カラマーゾフの兄弟」上巻を読んで.

文庫本で1500ページを超える大作である。上巻は、ロシアの片田舎に住むヒョードルと3人の息子の紹介だ。主人公アリョーシャは、この地の修道院のゾシマ長老を尊敬する。見習い僧である。やはり、テーマは「神」についてだと思う。二男イワンは、現実主義者で無神論者である。後半部分でモスクワに帰るというイワンが作った叙事詩について弟とアリョーシャと語る部分は、キリストの絶対神として人類を救うことができるか?という永遠のテーマに思う。

火曜日, 1月 11, 2011

デイヴィッド・ベニオフ著「卵をめぐる祖父の戦争」を読んで。

1940年代第二次大戦中のヒトラー率いるドイツ軍のソ連侵攻、レニングラード(サンクトペルブルク)包囲線の中で、レフとコーリャの二人が織り成す「卵」探しの珍道中だ。戦火の中卵を探して進む二人の見た戦争とは、人として人間を否定し尽くし、残酷で無残な殺戮と飢餓と滑稽さしか持たないものだった。物語のプロットは、ミステリーとは言えない。戦争とはこういう悲惨さを思い知らせ、この状況中でも生き続ける人間の生を対局して描いた文学作品だと思う。戦争、友情、恋情と全てがセットされている。

木曜日, 1月 06, 2011

加藤廣著「信長の棺」下巻を読んで。

いよいよ、この巻で稀代の英傑織田信長の遺骸が発見されるかとページを繰りつつ。本能寺に近い阿弥陀寺から本能寺まで秘密のトンネルがあったという。信長、蘭丸他2名が光秀襲撃の後このトンネルに逃げ込んだが、秀吉の策略でトンネル内に壁が作られ、図らずも信長は阿弥陀寺に到達できないまま壁の前で命を失った。その遺骸を清玉上人が阿弥陀寺に引取、後日明智左馬助と相談し無縁墓地に幾多の死人の下深く埋葬し秀吉の執拗な遺骸の探索を振り切ったというくだりだ。

月曜日, 1月 03, 2011

加藤廣著「信長の棺」上巻を読んで。

2011年最初の一冊は、表題の作品である。今年の正月は、穏やかな天候にも恵まれ静かな正月である。さて著者の作品は始めてである。最近歴史ミステリーが、面白い。昨年読んだ写楽のミステリーは最高だ。今回本能寺の変にて明智光秀に奇襲を受け殺害された信長について、家臣である大田牛一なる主人公が、日々信長に使え度々記した日記を元に「信長記」書くにあたり、調査する中で信長の遺骸が見つかっていない謎に迫るという設定だ。光秀が乱を決起する前、公家の近衛前久(さきひさ)と茶屋四郎次郎邸にて頻繁に会っていて、前久が光秀に決起を促したとするくだりや桶狭間での今川軍を討伐した際の木下藤吉郎(後の秀吉)の働きについて、すでに家康との合意の下に行われたという説など面白い記述があり歴史の裏側に思いを馳せることができる。信長亡き後、九州征伐に西軍していた秀吉が、急遽駆けつけ光秀を討つくだりは、やはり事前に家康との裏取引があったという面白い説だ。時代は秀吉一色に染まってゆく。

水曜日, 12月 29, 2010

伊坂幸太郎著「グラスホッパー」を読んで。

読後の感想から言えば、「実に面白い」と思う。著者の書は、これが初めてである。村上春樹に通ずる底流で蠢く人間の性(さが)が不条理性を伴い流れている。鯨と称する自殺屋という殺し屋が愛読するのはドストエフスキーの「罪と罰」であることもおもしろい。鯨が言う「人は誰でも死にたがる。」と。主人公の鈴木は、殺し屋とやくざの集団に囲まれ翻弄される。殺人ゲームの真っただ中に突き落とされ、右往左往しながら生きながらえる。最終頁まで読ませる力をこのミステリーは持っている。

永井義男著「江戸の下半身事情」を読んで。

数々の江戸の庶民や武士の生活事情を読んできたが、今回は下半身事情だ。性風俗に対する江戸庶民は、あっけらかんとして野放図であったという。葬式の帰り塩で清めその足で女郎買いに出かけるといった話が載っている。
公共の売春宿である吉原を筆頭に岡場所などまた主要街道沿いには必ずあったと言われる。東海道品川宿を始め甲州街道内藤新宿、日光街道千住板橋宿といった場所である。岡場所や飯盛茶屋さらに夜鷹と江戸庶民の性の捌け口は現代にも勝るものがある。時代を超えて、人間の本性は変わらないと思う。

土曜日, 12月 25, 2010

梓崎優著「叫びと祈り」を読んで。

2010年週刊文春ミステリーベストテンの内弟2位とあり、手に取った。勿論著者の本はこれが始めてである。5つの短編の構成なのだが、その一つひとつがつまり構成する短編の舞台がバラエティーに富んでいる。アフリカはサハラ砂漠を舞台の殺人、オランダ、ロシア、ブラジルのジャングルといったステージは、これまでの日本のミステリー作家にない未知の可能性を秘めた作家であると思う。

貴志祐介著「悪の教典」下巻を読んで。

いよいよ蓮見教諭の過去の全貌が明らかにされる。そして文化祭を控え一泊で準備のため校内に宿泊するその日、サイコ教諭蓮見の連続殺人事件の幕が切って落とされる四十数人つまり参加している生徒全員を皆殺しにするといった殺人計画が、次々と実行される。散弾銃を手にした蓮見の容赦ない殺人が、至近距離から頭をぶち抜かれて次々に倒れてゆく生徒の悲惨な姿が、地で埋められてゆく校内の様子が克明に描写される。何故か海外ミステリーを読んでいるような容赦ない無差別な殺人は、日本のこれまで読んだミステリーには無い特異なプロットには、正直驚かされた。

貴志祐介著「悪の教典」上巻を読んで。

読み始めて、学園ドラマの単純なミステリーかと思った。町田のとある私立高校で起こる連続殺人事件その中心にいる蓮見教諭、彼を中心とした他の教師そして生徒見境の無い殺人は、読者を震撼させグイグイと引き込む力を持つ。蓮見教諭の得意な生い立ちが、徐々にベールが剥がされる。なんと父母をも殺すというサイコ教師だ。

火曜日, 12月 21, 2010

島田荘司著「写楽 閉じた国の幻」を読んで。

著者の書はこれが、初めてである。この「写楽」長編である。700ページに近い。しかし読み進めてゆく内に歴史の謎を推理するといった途方もない計画であることが判る。江戸末期東洲斎写楽が描いたとされる歌舞伎役者絵は、歌麿ほか当代の名絵師が描いた作品とどこか異なったつまり違和感がある。デフォルメされた顔と鼻や眼の造作は、既に日本人の筆を圧倒している。忽然と姿を消した写楽の謎を追い詰めてゆくこの書は実に面白い本年度のベスト5に入るものだ。

火曜日, 12月 07, 2010

的場昭弘著「超訳「資本論」」を読んで。

北海道は、札幌すすきのは今雪が降っている。関東から来ると非常に寒い。著者は大学教授でマルクス研究家だ。NHKの再放送で「一週間 de 資本論」という番組に出演されていた。30年も前に資本論を読もうとして、挫折した覚えがある。今また資本論を読もうとしている人が多いとか?。貧富の差が激しくワーキングプアーと言われる階層の出現は、マルクスが資本論を書いた時代と似ているかも知れないという。勿論この本は資本論の入門書である。2500ページにも及ぶ大著を新書版で紹介しているという位置づけだ。マルクスは資本主義社会を科学的に分析とされる天才だ。彼は、商品を分析しその中に含まれる労働価値の二重性に着目し貨幣が生まれる歴史的価値というか必然性を説明する。そして資本の分析へと労働力を売るしかない労働者、労働力の価値を最大限利用すべく生産手段を投入する資本家この対立関係は、古来から現代に至る資本主義社会の歴史の中で普遍の対極だ。世界はグローバリゼーションにより、世界的工場形態とも言える大企業が出現している。安い労働力を求めてアジア、アフリカへと。搾取、収奪の上でのみ生ける資本の論理は今も脈々と生き継がれている。
今資本論を手に取るとすれば、現代に生ける我々の社会が、何処へ行こうとしているのか?マルクスだったら
どう考えるかを読みたいと思う。

月曜日, 11月 29, 2010

トニー・ケンリック著「三人のイカれる男」を読んで。

1974年の原作だ。精神病院に通院する3人が巻き起こすドタバタ劇、だが決して憎めない男たちが、ある日通院途中でニューヨークの通りで陥没した道路の穴に乗っていた乗用車を突っ込み大破させる。怒り心頭の3人は、ニューヨーク市長への復讐心に燃える。ここから後半まで一気に読ませる面白さを本書は持っている。プロットの巧みさは圧巻だ。

金曜日, 11月 26, 2010

ジェフリー・ディーバー著「ロードサイド・クロス」を読んで。

著者の本は、これまでほぼ全て読破している。今回は、リンカーン・ライム&アメリア・サックスシリーズではなく、米カリフォルニア州の特別捜査官であり、キネシスクの専門家であるキャサリン・ダンスシリーズ、「スリーピング・ドール」からの二作目だ。期待どおりのローラコースター的結末といい、ディーバーの真骨頂的作品として仕上がっていると思う。舞台は、カリフォルニア州モントレー、ゴルフ好きにはタマラナイ世界屈指の名ゴルフリンクスそうペブルビーチほかゴルフの聖地だ。交通事故を切っ掛けに連続殺人事件が発生し、ターゲットとなった高校生でネットゲーマーオタクと地元でブログを運営する有名人、まさにコンピュータネットワークをテーマで発生する殺人事件の捜査をダンスがキネシスクを駆使して犯人を追い詰める。事件は意外な結末へと向かう。

金曜日, 11月 19, 2010

五木寛之著「歎異抄の謎」を読んで。

仏教から浄土真宗、法然、親鸞そして蓮如と著者が数年に渡り研究し続け何度も読んだという親鸞の随門を記した唯円の著作だ。第1章から18章までの短い著作の中にある親鸞の信仰哲学が書かれている。著者の現代訳の後章に、原文が掲載されていて「歎異抄」を読む好著だと思う。

木曜日, 11月 18, 2010

ディーン・R・クーンツ著「殺人プログラミング」を読んで。

閾下という知覚制御というか、マインドコントロールをする薬剤を開発した3人と休暇で訪れたブラック・リバーという小さな町を舞台に展開するサスペンスだ。人間の無意識下にある意識をコントロールするという旧ドイツナチスが、行ったといわれる。映画・広告にもこの手法が使われていると。コンピュータ社会到来を告げる1970年代に発表された本書だが、今でも説得力があり面白く読んだ。

火曜日, 11月 09, 2010

五木寛之著「他力」を読んで。

本書は、エッセーを纏めたものである。テーマ・アジェンダは、現代社会と宗教、人生色々と言ったところだ。中でも、著者お気に入り親鸞の正統的伝承者である、蓮如についての記述が多い。親鸞が哲学的理論派とすれば、まさに現代で問われている実践派を行くのが蓮如だと。日本の宗教家が、現代社会の様々な説明できない事象例えば、酒鬼薔薇少年事件やオーム真理教地下鉄サリン事件、そして年間3万人を超える自殺者この現代社会の暗部・恥部をどう説明するのか?著者は問う。