作者のものを読むのは二作目である。「館シリーズ」である。処女作であるという。かなり練られたトリックで読むものを飽きさせない。伏線が多様に展開し読みながらの犯人の特定は難しい。中村清二なる異様な建築家による異様な建物・館の中で、次々と起こる殺人事件、愛するものを殺された犯人の執拗な復讐劇が展開される。奇妙な館、鬼才の建築家及びその兄弟と娘に纏わる秘話と。伏線の多様性を見事に纏めた本格的推理小説だ。
土曜日, 6月 06, 2009
日曜日, 5月 31, 2009
柴山政行著「原価計算の基本と仕組みがよ~くわかる本」を読んで。
著者は、公認会計士でかつ経営コンサルであり、また専門学校の講師をしているという。製造工場に於ける原価とは?一体どうやって把握するのかという問いを基に読んでみたが、原価の仕組みから始め、財務諸表のB/SとP/Lとの関連さらに利益管理の為の原価計算そして戦術的意思決定のための、また長期的戦略的意思決定のための原価計算と幅広くやさしく解説してある「原価計算」「原価管理」の入門書といったところだ。
前述のBSとPLの関係を原価を基に説明している箇所は、思わず「成る程」と思う。
前述のBSとPLの関係を原価を基に説明している箇所は、思わず「成る程」と思う。
土曜日, 5月 30, 2009
綾辻行人著「黒猫館の殺人」を読んで。
ネットで、面白いお勧めミステリーとして検索した結果、タイトルの著者綾辻氏の館シリーズが眼に留まった。早速シリーズ本を購入し、年代順を問わず取り合えず第1作目に選択したのが「黒猫館の殺人」であった。鹿谷なる小説家が殺人事件を解いて行く物語の主人公である。読み終えて、私好みのJ・ディーヴァーやダン・ブラウンと違いやはり日本のミステリーには、あの読まずには眠れないようなドキドキ感やワクワク感がない。スケールが違う。現在「天使と悪魔」が上映されていると聞く。是非見に行きたいと思う。本題に戻ると特異な館・建物を建築以来した大学教授天羽博士の黒猫館と呼ばれる館での殺人事件の手記によって展開して行く。てっきり北海道の釧路での建物と思って読んでいたのだが、実は南半球のタスマニアに対となった建物がもう一つ存在したという絡繰りには、正直突拍子も無い発想には驚いた。殺人の内容は至って古典的なものであり、これといった物は無かった。
木曜日, 5月 14, 2009
半藤一利著「昭和史 戦前編」を読んで。
日清・日露戦争を経て、昭和に投入するがこの昭和の歴史(1926年から1945年)戦前の歴史は、正に激動そのものであった。講義形式での半藤さんの歴史書はこれで3冊目になるが、500ページを超える著作にも係わらず、歴史を読む面白さを余すとこなく伝えきっていると思う。半藤さんによれば、江戸城開場から明治時代までの40年さらに第二次世界大戦・太平洋戦争終結までの40年と40年おきに歴史の大転換期を迎えるという。昭和戦前史は正に戦争の歴史そして310万もの日本人の生命を賭して戦った無意味な戦争の歴史であった。日本人の官僚・軍官僚の世界観・地政学的ストラテジーの欠如、希望的観測のみで観念的世界を一人作り上げ満足してしまう精神構造をこの40年の歴史に学ぶことこそ重要であるという。それにしても、「幕末史」の中での勝海舟と同様、太平洋戦争時の山本五十六と状況を的確に把握せる人物がいたもんだと思う。
土曜日, 5月 09, 2009
小熊英二・上野陽子著「<癒し>のナショナリズム」を読んで。
1997年に発足した「新しい歴史教科書をつくる会」に始まり、2001年に出版された「公民教科書」及び「歴史教科書」に対する批判そして「つくる会」をフィールド調査を実施した上野のノートに拠り、現代日本のナショナリズムを分析しようとする試みである。「つくる会」のメンバーは、会社員、公務員、自営業、主婦など年代別には、戦後、戦中、若者と平均年齢39歳という比較的若い会の構成員だ。彼らからの会への出席そしてアンケート調査により、彼らが言うところの「普通の市民」の普通を解明し、日本民族というかナショナリズムに潜む普遍性を解明しようとする稀有な方法だ。
火曜日, 5月 05, 2009
半藤一利著「幕末史」を読んで。
前に読んだ「昭和史」同様、講義調で実に判り易く解説された物語風歴史書である。江戸城無血開城となった1863年を機に明治維新として日本の歴史が新たな展開を見るが、この明治維新は日本独特のものでビジョンも未来の国家建設のための思想も哲学もなく、流れて或いは流されていく今日に見る政治的、社会的状況と同一なものと認識されつくづく日本的だと思う。幕末に於いての雄として勝海舟と西郷隆盛両人が歴史に深く関わり度々重要な場面で登場してくるが、この二人が幕末史の両極思想を代表する。戊辰戦争そして西南戦争から、日本の軍事独立と軍国主義国家の基礎ができつつあるとみる著者の歴史への理解に同感するものである。
金曜日, 4月 24, 2009
ミシェル・フーコー著「狂気・理性」を読んで。
最近は、読みかけの本が3冊中でも、このフーコーの著作は難解である。哲学の領域に入るこの本は、じっくりと腰を落ち着け精神を集中して読む必要がある本である。フランス哲学界をサルトルが席巻する後数年後フーコーが現れる。歴史認識と当時実存主義の概念「投企」にサルトルの著作「実存主義はヒューマニズムである。」から、感銘を受けたのを思い出す。サルトルの歴史への関与とフーコーの関与とは、全く違うことがこの本で哲かだ。歴史を個人の人生の中で昇華する言葉としての「投企」とフーコーの言う「狂人」とは、逆方向にある。歴史は、連続する時間の連鎖のレールの上に個人を乗せるという思考と、実存主義が言うところの「人間主体」の作る歴史という概念の相違に戸惑うばかいりである。久しぶりに哲学書に接したが、20世紀初頭とこの現代のグローバル化され、世界的金融機危機マネーが席巻する世界の中の哲学とは無縁の精神世界の物語と感じてしまう。フーコーの言うようにヘーゲルで哲学は終焉し、大学での講義用の学問というか知識でしか無くなったように思う。グローバル化され、ネット市民社会で生ける人間の人間学というか歴史への関与とか、全く異質の現実の中に我々が生きていることを感じ、この世界市民としての「人間」とこの人間が生きる社会と歴史を解明し、統一した世界観というか理論を展開する「狂人」「天才」が出現するのを待たねばならないのだろうか。
土曜日, 4月 04, 2009
野村総研 城田真琴著「クラウドの衝撃」を読んで。
今後10年少なくとも3年の間話題を独占するIT用語が「Cloud」つまり雲を想起させるネットワークインフラとしての「クラウドコンピューティング」であると著者は言う。メインフレーム時代からC/SさらにWebそしてクラウド時代へ変化するコンピュータ業界は、「分散」と「集中」を繰り返しながらパラダイムシフトして来た。クラウド時代は「集中」へと再び向かう、しかも一部のメガプロバイダーとして、Google,Amazon,SalseForce.comという一部の巨大サービスプロバイダーが提供する3つのサービスとは「SaaS」「PaaS」「HaaS」というSoftware as a Service、Platform as a Service、そしてHardware as a Serviceだ。つまりソフトウェアからそれを動作させるプラットフォーム、OS,
Middle Wareさらにハードウェアまでもクラウドコンピューティングを利用して実現できるとうものだ。では一体クラウド時代が到来した折に、我々システムインテグレータはどのようにシフトしていくべきか?著者は、また私も読んで感ずるところは、「何をどこまで、クラウド・コンピューティング・サービスに頼るのがベストか?」つまり、TCOの削減を念頭にミッションクリティカルな、ユーザーにとって基幹となるシステムは、独自に構築し、ユーザ社内にサーバーを配置し依然として保守を含む多くの部分をシステムインテグレータが関与する必要があるという。また非ミッションクリティカルでないコアーでない部分は、クラウドを利用する、ストレージ、メール、表計算、ワープロ、CRM、スケジュール、電子会議等々だ。この棲み分けを提案するようにすべきだと考える。それにしても米国企業グーグルを筆頭に巨大なデータセンターを全世界、地球規模で展開設備を拡大していくのを考えると、米国の国家戦略ストラテジーだと感じてしまうのは私だけであろうか。
Middle Wareさらにハードウェアまでもクラウドコンピューティングを利用して実現できるとうものだ。では一体クラウド時代が到来した折に、我々システムインテグレータはどのようにシフトしていくべきか?著者は、また私も読んで感ずるところは、「何をどこまで、クラウド・コンピューティング・サービスに頼るのがベストか?」つまり、TCOの削減を念頭にミッションクリティカルな、ユーザーにとって基幹となるシステムは、独自に構築し、ユーザ社内にサーバーを配置し依然として保守を含む多くの部分をシステムインテグレータが関与する必要があるという。また非ミッションクリティカルでないコアーでない部分は、クラウドを利用する、ストレージ、メール、表計算、ワープロ、CRM、スケジュール、電子会議等々だ。この棲み分けを提案するようにすべきだと考える。それにしても米国企業グーグルを筆頭に巨大なデータセンターを全世界、地球規模で展開設備を拡大していくのを考えると、米国の国家戦略ストラテジーだと感じてしまうのは私だけであろうか。
金曜日, 4月 03, 2009
C・J・ボックス著「ブルー・ヘブン」を読んで。
著者の作品は始めてである。550ページにも及ぶ長編ミステリーだが、読者を飽きさせない背景と主人公とその周辺人物の多様な描写と展開が、多分最後のページを繰るまでにさせるのだろう。物語はアイダホ州の田舎町で起きた、アニーとウィリアムの幼い姉弟が釣りに出掛け殺人現場を目撃してしまうところから始まる。殺人を犯した犯人は元ロサンジェルス市警の警官4人であった。シンガー、ゴンザレス、スワン、そしてニューカークが、もう一人の仲間を銃殺したのだ。彼らは、13年前に競馬場で現金強奪事件を起こした犯人仲間の市警察官であった。強奪した現金をアイダホの銀行に少しずつ預金し後で、分け前とする筈であった。銀行家のジム・ハーンは、マネー・ロンダリングとしりながら預金について目を瞑った。そして殺人を目撃した姉弟を匿う事になった牧場主のジェス・ロウリンズは、妻にも離婚され、息子は精神障害、親父からの遺産の牧場の経営は行きづまっていた。そんな彼を主人公として、昔見た西部劇の主人公ばりに仕立てて、事件は壮絶な銃撃線を交えて解決へ。犯人ら、またもう一人のロス市警退職警官ヴィアトロ、幼い姉弟、そして魅力的で奔放な母親モニカは銀行家ジム・ハーンとの子供がアニーだと、様々な伏線を用意した著者の周到な展開に読者は魅了され、遂に最後のページへ、そして読後何故か不思議な安堵感を覚えるのは私だけであろうか。
土曜日, 3月 07, 2009
小熊英二著「インド日記」を読んで。
著者が、2000年1月から2月に渡りインドデリー大学の客員教授として招待された際に記した日記を纏めた一冊である。著者の本はこれまで1冊読んだが、内容はわかりやすく日本の近代史、明治維新から昭和までの歴史、民族的ナショナリズム、民衆のアイデンティティを研究する人である。今や「フラットの世界」でも度々登場する南西部のバンガロールは、既に知られているとおり、世界のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーイング)のメッカである。著者が2ヶ月に渡り現地インドの東西南北を旅しての感想というか旅行記は、当時のインドのドキュメンタリー及びルポとして評価したい。知識人及び著名人との対話を通して当時のインドの状況が解る。カースト制という階層の社会で逞しく、したたかに生きるインド民衆の生活が肌で感じられるように描写されている。知識人との対話の中で「日本山妙法寺」の立役者中村上人の思想は現代社会に生ける我々日本人の生き方をもう一度見直すべき蘊蓄を感じる。
金曜日, 2月 27, 2009
季刊「羅針」編集部編「あこがれのゴルフ三昧ロングスティイ」を読んで。
この本は、ハワイ、タイ、マレーシアつまりハワイとアジア中心のロングスティイを中心にしかもロングステイを「ゴルフ」中心に書かれている。私はハワイに4回、オーストラリアに5回、タイに5回、マレーシアに2回、インドネシアに3回、台湾に2回とアジアを中心にゴルフをして来たが、物価の安さと治安そして年金額を考慮して、総合的に判断するとやはりアジアなかでもマレーシアの治安、物価、英語が通じる、ゴルフ場と第一位にランクすると思う。コタキナバルしか行ってないが、唯一欠点としてはビジネスクラスの航空券が高いといったところか?
通常3ヶ月滞在で十分であると思う。アジアを拠点として、オセアニアから中東、西欧への旅行も可能である。4月から7月までは日本へ8月から9月まではカナダで、10月から12月はタイ、1月から3月はマレーシアと、そんな日々の夢を見させてくれる本である。
通常3ヶ月滞在で十分であると思う。アジアを拠点として、オセアニアから中東、西欧への旅行も可能である。4月から7月までは日本へ8月から9月まではカナダで、10月から12月はタイ、1月から3月はマレーシアと、そんな日々の夢を見させてくれる本である。
月曜日, 2月 23, 2009
ドロシー・L・セイヤーズ著「ピーター卿の事件簿」を読んで。
著者の1930年代の作品からの珠玉の短編集ということである。シャーロック・ホームズの後継と歌われた著書の推理短編集である。ピーター・ウィムジー卿が、解決してゆく殺人事件はホームズを彷彿とさせる。ドイルのホームズが少し科学的な側面があり、ジェフリー・ディーヴァーへの系譜と思わせる。英国ロンドンを中心に田舎での事件が多い。「不和の種、小さな村のメロドラマ」はウィムジー卿の探偵の真骨頂とも言うべき作品である。
木曜日, 2月 19, 2009
スコット・フロスト著「警部補デリーロ」を読んで。
米国はカリフォニア州パサディナ市警の女警部補デリーロが、一人娘レーシーのひょんな事件から、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。著者のパサディナ市や物語の背景の描写は、冗長性を伴うものの訳者が言っているように3Dを連想させる見事な描写で、息づかいが読者に伝わってくる。人気TVドラマシリーズXフィイルの脚本を担当していたということで、納得。次々と発生する殺人の連鎖そして犯人は連続爆弾魔だと判明、誘拐人質となったレーシーと連鎖を辿り追いつめるデリーロとの壮絶な戦い。死と向き合う事でのギリギリの生との境界線上にある人間の究極の愛とはやはり、血を分けた子供への母としての肉親への愛に行き着くのであろうか。
月曜日, 2月 16, 2009
サイパンへ行ってきました。
2泊3日の忙しい旅でした。今まで数十回のうち一番短いステイとなりました。今回はゴルフのみでした。
サイパンは今回始めてです。
ホテルはサンロケ地区島の北西になります旧ニッコーサイパンで、今はパームス・リゾートホテルとなっています。多分オーナーが変更になったようです。ホテルから15分ほどのラオラオベイ(LaoLaobay)カントリークラブで1日2ラウンドしました。WestコースからEastコースへと回りました。
なんと苦節約30年に渡るゴルフ人生の中で初の快挙、つまりエース、ホールインワンを達成しました。EastコースNo4ショートホール距離は150ヤードやや強めのアゲインストの風の中7アイアンのショットは、ピンハイの右5~6ヤードからスロープでボールはカップに吸い込まれました。「あれ!ボールが消えた。もしや?」
このホールは左が海です。カートでグリーンサイドへそしてカップを確認、マイボールは確実にカップインしていました。
ラウンド終了後にサーティフィケーションカードを貰いました。ホールインワンの証明書ですね。
夜はガラパン地区に繰り出しカントリーハウスでステーキとスーパーでお土産品を買い今回の旅を終了しました。
サイパンは今回始めてです。
ホテルはサンロケ地区島の北西になります旧ニッコーサイパンで、今はパームス・リゾートホテルとなっています。多分オーナーが変更になったようです。ホテルから15分ほどのラオラオベイ(LaoLaobay)カントリークラブで1日2ラウンドしました。WestコースからEastコースへと回りました。
なんと苦節約30年に渡るゴルフ人生の中で初の快挙、つまりエース、ホールインワンを達成しました。EastコースNo4ショートホール距離は150ヤードやや強めのアゲインストの風の中7アイアンのショットは、ピンハイの右5~6ヤードからスロープでボールはカップに吸い込まれました。「あれ!ボールが消えた。もしや?」
このホールは左が海です。カートでグリーンサイドへそしてカップを確認、マイボールは確実にカップインしていました。
ラウンド終了後にサーティフィケーションカードを貰いました。ホールインワンの証明書ですね。
夜はガラパン地区に繰り出しカントリーハウスでステーキとスーパーでお土産品を買い今回の旅を終了しました。
木曜日, 2月 12, 2009
トム・ロブ・スミス著「チャイルド44」上下巻を読んで。
1950年代前半、場所はソ連のモスクワKGBの前身国家保安省の役人レオそして妻のライーサが、児童殺人事件に遭遇する。上巻は冬の時代のソ連をこれでもかと描写する厳寒の地、そして粛清まるで現在の北朝鮮のキムジョンイル体制を髣髴とさせるように思える。正義感の強いレオは事件の捜査で保安省の規定から外れた捜査を行い遂に遠隔地へと降格され、民警として働く。全ての利権そして快適な住まい、さらに両親をも巻き込んでいまやレオに残されたものは、何もない。人間丸裸になった時点で、夫婦愛に目覚め国家保安省の追及から逃亡する中で、人生を賭してやるべき児童殺人事件の犯人を検挙するこの一点に絞り夫婦助け合いながら突き進む。物語の結末は、意外にもアンドレイというレオを自身の弟であった。。。
火曜日, 2月 10, 2009
シオドア・スタージョン著「海を失った男」を読んで。
幻想作家とかホラー作家とか呼ばれている著者だというが、かなり内容は哲学的に分類される。「ビアンカの手」は実は愛の究極的な形を追求したのではないか。と思われる。ランとビアンカの世にも不思議な愛そして結婚、精神異常者間の愛といえばそれまでだが、実際そのような精神でなくてはなされない愛ではなかろうか。通常の人間にとっての愛というものが存在しないとも受け取れるメッセージか。
この短編集に人間の全て、愛、怠惰、人生、神、悪魔等等とスタージョンの創造力は読者を魅了してやまない。
この短編集に人間の全て、愛、怠惰、人生、神、悪魔等等とスタージョンの創造力は読者を魅了してやまない。
金曜日, 2月 06, 2009
シドニー・シェルダン著「上の吹かす風」上下巻を読んで。
米国は、カンザスシティーの田舎町の大学教授であるメアリー・アシュレーが、ある日突然大統領の補佐官スタントからの電話で東欧の共産圏国家ルーマニアの大使へと案内される。愛する夫エドワードと離ればなれとなる生活を考えられないメアリーはこの話を断る。がある日突然夫は交通事故死となる。決心したメアリーはルーマニア大使に赴任する。そこでは独裁国家のイオニスク大統領が全権を握る諜報機関が暗躍する闇の国家であった。米国大統領エリソンからFBIやCIAさらにルーマニア、暗躍する国際的テロリストと登場人物はまさに世界を跨ぎ、物語の展開のテンポは他の著者の作とは全く違い最後の頁まで読者を誘う迫力がある。今まで読んだ中で私は一番だと思う。
金曜日, 1月 23, 2009
シドニィ・シェルダン著「億万ドルの舞台」上下巻を読んで。
エディー・ジョーンズなる主人公は、役者である。端役ちょい役である。妻メアリーに子供が生まれるのに家計は火の車で、家賃からスーパーにまで借金する羽目となっていた。友人のプロデューサであるジョーンズに相談して端役として南アフリカでの「マイ・フェアレディ」の講演に同行してはと。彼に選択肢はなく南アフリカのアマドール国、一党独裁ラモン・ボリバル将軍が全権を掌握する紛れも無い独裁国家であった。ひょんな事からつまりボリバル将軍が手術の為入院する事になった。腹心のトーレス大佐は自国のクーデターを恐れ将軍と相談の上、将軍とそっくりなエディ・ジョーンズに身代わりをさせることとなった。自由な国アメリカからニューヨークから来た彼は、ボリバル将軍の身代わりとなってから、この国は独裁によって疲弊し貧困の最中にあった民衆を救う事となる。本物のボリバル将軍の退院の日、彼はようやく脱出しニューヨークの我が家へ、アマドール国で書いた独裁者の原稿は既にジョーンズの手からブロードウェイと評判はマスメディア絶賛となった。そしてエディーは米国民主党の大統領候補となり遂に米国大統領へと。シェルダンの今までに無い寓話的な物語の展開は小気味よく、北朝鮮の将軍を連想させアメリカ的自由とデモクラシーを世界中にと米国民シェルダンを持ってしてもそうなのか?と思わせる。
シドニー・シェルダン著「よく見る夢」上下巻を読んで。
この物語の主人公アシュレー・パターソンは、カリフォニア州の都市のIT関連企業に勤務するOLである。
彼女の知らないうちに殺人事件が、1件また1件と重なってゆく。殺人現場には、ハッキリとしたアシュレー
の指紋がついた凶器と精液そして何れの殺された被害者は去勢されていた。
警察はFBIの支援によりDNA鑑定を交え遂にアシュレーを逮捕する。そして裁判へとアシュレーの父親で
あるスティーブン・パターソン博士は、脳外科の権威ある有名な医学博士だ。過去自分の母親を助けてもらった恩義から若き有能なデイビッド・シンガーは弁護を引き受けることになった。裁判の過程でデイビッドは、被告アシュレーの精神鑑定をセイラム博士に依頼する。そこで被告人は、多重人格障害者と判明する。アシュレーの中に「オルター」という多人格者が存在することが判明した。
検察優位に進められる中で、最後に弁護人はアシュレーのオルターを呼び出すことに成功しビデオに収録し判事に見せる。裁判は弁護側が勝利しアシュレーはコネチカット州の精神病院に搬送される。ここでの治療にあたるギルバート医師が様々な治療を工夫し遂にオルターの出現の正体を確認する。
それは、DVであった。父親による性的暴力が引き金となってオルターの出現を生んだという結論に達した。
殺人と多重人格障害というテーマのこのサスペンスは、現代社会における病理が生んだ産物か。
彼女の知らないうちに殺人事件が、1件また1件と重なってゆく。殺人現場には、ハッキリとしたアシュレー
の指紋がついた凶器と精液そして何れの殺された被害者は去勢されていた。
警察はFBIの支援によりDNA鑑定を交え遂にアシュレーを逮捕する。そして裁判へとアシュレーの父親で
あるスティーブン・パターソン博士は、脳外科の権威ある有名な医学博士だ。過去自分の母親を助けてもらった恩義から若き有能なデイビッド・シンガーは弁護を引き受けることになった。裁判の過程でデイビッドは、被告アシュレーの精神鑑定をセイラム博士に依頼する。そこで被告人は、多重人格障害者と判明する。アシュレーの中に「オルター」という多人格者が存在することが判明した。
検察優位に進められる中で、最後に弁護人はアシュレーのオルターを呼び出すことに成功しビデオに収録し判事に見せる。裁判は弁護側が勝利しアシュレーはコネチカット州の精神病院に搬送される。ここでの治療にあたるギルバート医師が様々な治療を工夫し遂にオルターの出現の正体を確認する。
それは、DVであった。父親による性的暴力が引き金となってオルターの出現を生んだという結論に達した。
殺人と多重人格障害というテーマのこのサスペンスは、現代社会における病理が生んだ産物か。
土曜日, 1月 17, 2009
竹内一正著「スティーブ・ジョブス」を読んで。
ジョブズの半生を綴ったエピソード的記述だ。彼の人生観・夢・物作りに対する執拗なまでの信念とかが、この本の命題だ。敵が巨人であろうと、少しも怯まず立ち向かい、「いいものを作る」ただ一点の為に自分の信念を持って立ち向かうこれがジョブズだ。アップル1から2そしてマッキントッシュへさらにiPOD,iPHONE,iTMS,トイ・ストーリーに始まるアニメーション映画の作成ジョブズの飽くなき新しい物を作るという行動は、留まることを知らぬ。IBMパソコンをまたWindowsビスタをCPUチップを入れた箱、アップルの古いOSの踏襲と扱き下ろす。美に対する感性とどこまでもやり遂げる信念をジョブズの中にみる。
水野和夫著「金融大崩壊「アメリカ金融帝国」の終焉」を読んで。
95年から始まるアメリカ住宅バブルが、サブプライムローンという実態不明な金融派生商品が、世界の金融市場を席巻した。著者はTVでもエコノミストとして最近登場する。この金融資本主義の崩壊を予見していたが、思ったより次期が早かったと述懐する。何故ここまでに至ったかを新自由主義を掲げ登場したブッシュ政権のアメリカ及び資本主義から当然の結末としてそのプロセスをこの本で説明してゆく。そしてグローバル化がネット普及と伴に一気に進んだ現代社会の中で資本だけが、生き残った。今後アメリカの復権は無いという著者奇しくも2日後に新たなオバマ政権の誕生を迎えるアメリカはどうこの世界金融危機から再生を果たすのか?また今後日本の行方は?日本の中小企業はどこへ向かうべきか?やはりブリックスといわれるアジアを中心とした海外ビジネスモデルを早期に確立すべきだと説く。
シドニー・シェルダン著「氷の淑女」上下巻を読んで。
レスリー・スチュアートとオリバー・ラッセルとは恋人同士だった。だが若くてハンサムな弁護士ラッセルは、彼女を裏切り上院議員の娘ジャンと婚約してしまう。ここからレスリーのラッセルへの復讐劇が始まる。美貌と有能な彼女が、次々とメディア・情報配信会社を買収し遂にラッセルを追いつめる。しかし最後の最後で逆転劇が待っていた。秘書としてまた信心深い有能なピーター・テイガーが殺人犯として浮上する。結末がもう少し読者を引き込む展開が欲しいと思うのは私だけであろうか?
土曜日, 1月 03, 2009
シドニィ・シェルダン著「遺産」を読んで。
水曜日, 12月 31, 2008
シドニー・シェルダン著「女医」を読んで。
立て続けに長編小説を読破した。J・ディーヴァー「スリーピング・ドール」そしてシェルダン「女医」である。両著あわせて1300ページにのぼる。ミステリー作家としても著名な両人でるがミステリーの組み立て方に違いがある。漠然としているが、ディーヴァーの科学的な緻密性とは対象的にシェルダンは小説家的である。殺人犯を追い詰めてゆく過程からして両者の違いは明白で、次から次へとローラコースター的展開をみせるディーヴァーとは違いシェルダンはゆっくりとした展開を見せる。十年も前になろうか。ある南アフリカから世界を旅する美人英語教師とであった。その教師の家つまり南アフリカの実家であるが、シェルダンが立ち寄るという話を聞いた。「女医」については、3人の医師が研修医としてサンフランシスコの群立エンバーカデロ病院に勤務することから物語は始まる。ペイジ、キャット、ハニー3人の医師と病院医師との関わりを中心に展開し、最後にキャットは殺され、主人公であるペイジも殺人容疑で裁判となってしまう。日ごろ憎しみを感じたバーカー医師が、最後に証言し裁判は無効となる。。
今日は12月31日夜11時30分になろとしている。今年一年本当に忙しく飛び回っていて読書の時間もなかなか取れない状況であった。
来る2009年はどんな年になるのであろうか。
今日は12月31日夜11時30分になろとしている。今年一年本当に忙しく飛び回っていて読書の時間もなかなか取れない状況であった。
来る2009年はどんな年になるのであろうか。
火曜日, 12月 30, 2008
ジェフリー・ディーヴァー著「スリーピング・ドール」を読んで。
久々の新作だ。J・ディーヴァーは裏切らない、がしかし前半部分は人物と背景及び人間嘘発見器と称される「キネシクス」なる解説等々、退屈な描写の連続だ。「ウォッチメーカー」でリンカーン・ライム及びアメリア・サックスと共同捜査を行ったカルフォニア州郡警察CBIのキネシクス専門官であるキャサリン・ダンスが主人公である。ある日州の刑務所から1人が脱獄する。ダニエル・ペル脱獄犯を主人公ダンスが捜査指揮を務め徐々に犯人を追い詰めていく。犯人はカルト的性質を持つ、異常人格者だ。カルフォニア州モントレー半島を舞台に展開する、心理作戦において終にペルを追い詰めた。捜査の初期段階でFBIのカルト集団専門捜査官ケロッグとの共同捜査の中で、ダンスは夫の交通事故死以来2人目の男性として恋心を抱く。ディーヴァーは言う「私たち人間はいかにもろい存在であることか。人は一人きりでは生きられない。だったら、その誰かに頼りたい気持ちを、一緒にいて楽しい人物、夜遅くその体にそっと寄り添いたいと思えるような人物、自分を笑わせてくれる人物で埋めてもいいのではないか。希望を持ち続けてもいいのではないか。きっといいことがあると期待してもいいのでないか。」そしてJ・ディーヴァーは裏切らなかった。ローラコースター的展開と最後の最後での逆転劇、FBI捜査官ケロッグがペルを殺した。。
金曜日, 11月 28, 2008
茂木健一郎著「思考の補助線」を読んで。
筑摩書房のPR紙に2年間に渡り連載したエッセイを纏めたものであるという。著者はテレビでおなじみの脳科学者である。脳科学者となる経緯と「世界を引き受ける」という知的野望を持ち様々な事象に対して真摯に対決する姿勢が面白い、物理学に始まり宗教学までの広範囲な洞察は、作者の苦悩と知的好奇心それは作者の知の遍歴とも人生とも共通するものがあると思う。この本の中で学ぶべきことは、考えるということ、それは人間に与えられた唯一の快楽であり力となるものだ。
シドニー・シェルダン著「天使の自立上下巻」を読んで。
離婚した弁護士である父親の下で暮らした少女ジェニファー・パーカーは、父の死後ニューヨーックへ、後の数奇な恋愛を交えた運命は読者を引き込み著者の器の大きさを物語っている。ニューヨーックを取り仕切るマフィアの親分後に大統領となる弁護士とそれぞれの恋愛の機微を作者は女性作家なみに実に細やかに描写しているのに驚嘆する。上下巻合わせて800頁にものぼる長編大作であるが次々と頁を捲りたくなる面白さはシェルダンならではであると感ずる。
土曜日, 11月 01, 2008
金子勝著「世界金融危機」を読んで。
著者は日曜のTBSの番組の経済コメンテイターとして著名である。著者がマルクス経済学者とは知らなかった。本書は岩波書店の雑誌「世界」の連載記事を1冊に纏めたものであるという。
世界金融危機(グローバル・ファイナンシャル・クライシス)の原因は、主に一般報道されている米国の低所得者層向け住宅ローンであるサブプライム問題だとされている。回収が困難なローンを債権化して銀行にばら撒いた結果として不良債権がどのくらい有るかも把握できないという状況に陥っているのが現状だ。金融工学とは複雑な計算を駆使し結果として予め回収不能と解っている債権を如何に販売するかという手法のように思える。米国型金融資本主義の崩壊は同時に米ドルのヘゲモニーの失墜を意味し、追従型の日本資本主義もまた同様な結果としてしか映らない。追従の典型として、小泉・竹中路線があった。
世界金融危機(グローバル・ファイナンシャル・クライシス)の原因は、主に一般報道されている米国の低所得者層向け住宅ローンであるサブプライム問題だとされている。回収が困難なローンを債権化して銀行にばら撒いた結果として不良債権がどのくらい有るかも把握できないという状況に陥っているのが現状だ。金融工学とは複雑な計算を駆使し結果として予め回収不能と解っている債権を如何に販売するかという手法のように思える。米国型金融資本主義の崩壊は同時に米ドルのヘゲモニーの失墜を意味し、追従型の日本資本主義もまた同様な結果としてしか映らない。追従の典型として、小泉・竹中路線があった。
土曜日, 10月 18, 2008
シドニィ・シェルダン著「陰謀の日」を読んで。
オーストラリア、ケアンズから帰ってきて風邪を引き中々なおらない。この本の主人公であるロバート・ベラミーは米国海軍情報局の中佐である。主に諜報業務を受け持つこの機関はベトナム戦争でも活躍していた。ロバート中佐にある日、極秘に上司ヒリヤード将軍から命令が下る。スイスにUFOが墜落しそこの現場を見た者全員の居場所を探るというものだ。バスに乗り合わせた7人について、ロバート中佐の諜報活動が開始される。スイス、イタリア、モスクワ・・と世界中を飛び回り、次々とUFOに遭遇した人物を本部に知らせて行く。最後の一人を発見したところで、彼は今まで報告した人物全員が殺害されていることに気づく。結末は意外な展開を魅せる。この本はかなり面白い私の評価では星5つである。
シドニィ・シェルダン著「空が落ちる」を読んで。
久しぶりにシェルダンの著作を読む。この本の主人公は、ダナ・エバンス彼女は著名なテレビWYNのニュースキャスターである。サラエボ内線取材中に両親を亡くしたケマルという少年の身元引受人としてワシントンに連れて来た。取材が切掛けで著名な一家ウィンスロープ家の殺人に遭遇する。取材を進めて行く内に一家5人が死亡したとの事実に遭遇する。イタリア、スイス、ロシアと世界を駆け巡りダナは、その謎を追求してゆく。
ディーバーとの比較で読んでみると物語の筋は甲乙つけがたく面白い事件は世界中を駆け巡る意味では、旅行好きな私にとってシェルダンは魅力である。最後の詰めがシェルダンは甘い。ローラコースター的な急展開、逆転につぐ逆転という発送はない。
ディーバーとの比較で読んでみると物語の筋は甲乙つけがたく面白い事件は世界中を駆け巡る意味では、旅行好きな私にとってシェルダンは魅力である。最後の詰めがシェルダンは甘い。ローラコースター的な急展開、逆転につぐ逆転という発送はない。
水曜日, 10月 08, 2008
デイビッド・アーモンド著「闇の底のシルキー」を読んで
過去の炭鉱の村ストーニゲイト村引っ越してきた少年キットと少年の家族なかんずく、炭鉱で働いたことのあるおじーちゃん、そして少年の学友のアスキューらが織り成す冒険、廃鉱の中で繰り広げる「死」のゲームなど。読んでいて、昔少年時代神社の上手の廃鉱の洞穴に仲間と蝋燭を片手に腹ばいになって入り込みキメの細かな粘土を採取した記憶が鮮明に浮かび上がった。この物語には何ともいえぬ昔日の記憶を呼び起こす何かがある。秋の夕日、遅くまで戸外で遊んでいて家路に着くそこにある家の電灯の火。。。
続ケアンズ取れたて情報
観光情報を掲載していなかったので、下記に掲載する。お決まりのコースとして、キュランダとGBRに行ってきた。総じてオプショナルツアーは、現地で直接旅行会社にあたるのが安い。但し日本語のガイドが同行しない場合が多い。キュランダでは、行きはケーブルカーで帰りはレトロな列車でというツアーであった。市内各ホテルからツアー参加者をマイクロバスで1箇所に集め、そこから大型バスで現地に向かう。このとき集合場所まで1人5$のサーチャージを取るにはびっくり。GBRは、バスにてポートダグラスまで向かいそこからクイックシルバー号にのりGBRの基地へ行きはそうでもなかったが、帰りは強風で船酔い客が激増という事態になった。船酔いする方はどうか?
月曜日, 9月 29, 2008
取れたてケアンズ情報
十数年前にポートダグラスに行ってから、今回ケアンズは2回目である。前回はケアンズから約100kmの距離の小さな港町GBR(グレート・バリア・リーフ)の玄関口にあるシェラトンミラージュホテルに宿泊したが、今回はケアンズの中心街に宿泊。2008年9月21日から29日まで。
1:航空券とホテル
コンチのグアム経由ケアンズ行きのビジネスクラス航空券とマントラ・エスプラネードという市街地のコンドをチョイス。
2:ホテル
ケアンズの中心に近く非常に便利なエスプラネード通りにある「マントラ・エスプラネード」のコンドを選択家族・友人での8泊の旅には最適であった。50m先にはマクドナルド、道路の反対側には公園そしてプールホテルの裏側は「ウールワース」というスーパーマーケットという具合である。
3:スーパーマーケット
上記のウールワースを始め徒歩で10分以内にラスティーマーケットがある。この市場は地元の人々が、果物野菜を中心に買い物する場所である。またこの市場内に日本人が行うマッサージがある。お兄さんに聞いたところタイはチェンマイで学んだという。タイのトラディショナルマッサージに似たマッサージである。
4:食事
ホテルの南側には徒歩で数分のところにピアーマーケット内のシャングリラホテルの東側にある。ここの「チャオイタリアーノ」のパスタはまずまずであった。またホッグス・ブレースのオージービーフは実に旨い。ワインをボトルでオーダーして一人4000円くらいである。肉はたっぷり250gはありそう。総じてランチ、夕食ともレストランは高い。日本食ならやはりナイトマーケットの入り口近くの「祭り」であろうか。寿司、カツ丼となんでもある。
5:ゴルフ
数箇所あるが、今回はケアンズゴルフとパームパラダイスと2ラウンドした。グラハム・マーシュ設計のパームパラダイスは2回目であるが、難しい。グリーンもそこそこ良い。ケアンズゴルフは、平坦のコースであるが、グリーンは日本でいう。「スズメノカタビラ」的なボールがバウンドするようなグリーンだ。どちらも市街地より10分から20分の距離である。135ドルと105ドルであった。
1:航空券とホテル
コンチのグアム経由ケアンズ行きのビジネスクラス航空券とマントラ・エスプラネードという市街地のコンドをチョイス。
2:ホテル
ケアンズの中心に近く非常に便利なエスプラネード通りにある「マントラ・エスプラネード」のコンドを選択家族・友人での8泊の旅には最適であった。50m先にはマクドナルド、道路の反対側には公園そしてプールホテルの裏側は「ウールワース」というスーパーマーケットという具合である。
3:スーパーマーケット
上記のウールワースを始め徒歩で10分以内にラスティーマーケットがある。この市場は地元の人々が、果物野菜を中心に買い物する場所である。またこの市場内に日本人が行うマッサージがある。お兄さんに聞いたところタイはチェンマイで学んだという。タイのトラディショナルマッサージに似たマッサージである。
4:食事
ホテルの南側には徒歩で数分のところにピアーマーケット内のシャングリラホテルの東側にある。ここの「チャオイタリアーノ」のパスタはまずまずであった。またホッグス・ブレースのオージービーフは実に旨い。ワインをボトルでオーダーして一人4000円くらいである。肉はたっぷり250gはありそう。総じてランチ、夕食ともレストランは高い。日本食ならやはりナイトマーケットの入り口近くの「祭り」であろうか。寿司、カツ丼となんでもある。
5:ゴルフ
数箇所あるが、今回はケアンズゴルフとパームパラダイスと2ラウンドした。グラハム・マーシュ設計のパームパラダイスは2回目であるが、難しい。グリーンもそこそこ良い。ケアンズゴルフは、平坦のコースであるが、グリーンは日本でいう。「スズメノカタビラ」的なボールがバウンドするようなグリーンだ。どちらも市街地より10分から20分の距離である。135ドルと105ドルであった。
ジェイン・アン・クレンツ著「迷子の大人たち」を読んで。
ケアンズのエスプラネード通りに面したマントラ・エスプラネードホテルの3階のベランダで今回読んだ。サスペンスロマンは、骨董美術商を営む主人公キャサリンと突然プールで溺れて水死する叔母の死を端緒に真相探るべく雇った自称情報分析及び紛失した骨董品の調査に当たるロスト&ファウンド社を経営するマックとの恋愛を絡めたサスペンスだ。霧の町サンフランシスコを舞台に展開する小気味良い物語と筋は著者ならではで、強い日差しのケアンズの公園の木陰で読むのに、正に丁度良いといった感じである。
火曜日, 9月 16, 2008
ジェイン・アン・クレンツ著「ガラスのかけらたち」を読んで
ガラスのコレクションを所蔵するリーブルック博物館の館長であるユージニア・スウィフトがシアトルの海辺に浮かぶ小島へコレクターが寄贈したリストを作成するべく出掛ける。同じくして探偵調査の為、島を訪れた私立探偵サイラス・コルファッククスと島の別荘へ同伴することになる。物語は島での管理人を発端に殺人事件が次々と起こってゆく。サスペンスとラブロマンスのクレンツの真骨頂とも言うべき軽快な物語の展開は、疲れた頭脳の一服の清涼剤的で電車の中で暇に任せて読むには打って付けであった。
火曜日, 9月 02, 2008
ジェイン・アン・クレンツ著「夢見の旅人」を読んで。
この本の主題として「夢」を中心に展開する。登場する主人公である女性「イザベル」明晰夢を見ることのできる希少な存在、睡眠研究センターで夢分析に没頭する彼女、経営者の突然の死により息子ランドルフに解雇される。依頼人2のちのエリスとは夢の中で既にデートをしていたと、運命的な出会いが始まる。研究センターを中心に次々と起こる殺人事件を二人は共同で解決してゆく過程で結ばれる。
「夢」をテーマにこれほどまでに、ミステリーとして完成させる著者の能力に驚くばかりである。
「夢」をテーマにこれほどまでに、ミステリーとして完成させる著者の能力に驚くばかりである。
日曜日, 8月 31, 2008
ジェイン・アン・クレンツ著「曇り時々ラテ]を読んで。
7、8月と兎に角忙しい毎日でビジネスであちこちを飛び回る日々であった。本を読もうと思うのだが、精神的ユトリが無い。こんな月々もあるんだと思う。犬の散歩がてら、ふと空を見上げると秋の気配が青空に浮かぶ雲の形で解る。そんな中電車の中で読みかけのミステリーを読む。芸人一家でケータリング会社を営む女性デズデモーナとコンピュータセキュリティーのオタクサム・スタークとの恋愛と殺人を北米シアトルの町で繰り広げる。互いの家族を紹介しながら、また互いの会社を背景にスタークの開発したセキュリティーソフトの盗難が発生、未然に防げたもののデズデモーナの社員が冷凍車の中で殺された、そして危うく彼女も殺されるところ、スタークからの贈り物のPDAのお陰で脱出できた。。。
金曜日, 6月 20, 2008
アリス・ジョハンセン「いま炎のように」を読んで
サスペンスロマンの売れっ子作家ジョハンセンの米国原住民アパッチとの混血の少女シルヴァーとロシアの公爵ニコラスとの出会いから二人の愛が成就するまでの物語である。
ジェラルド・カーシュ「壜の中の手記」を読んで。
この本の中に人間の考えられる限りの「悪」がある。著者の豊富な人生経験、殊にプロレスラーにまでなったという異色の作家である。読んで直ぐに、江戸川乱歩がこの短編をアレンジして自分の推理小説として世に送るんではないか?と思うほど内容も多岐・異色であった。
金曜日, 5月 30, 2008
ジェイン・アン・クレンツ「誇り高き御曹司」を読んで。
女主人公プルーデンスと同じ農業開発研究基金という財団に勤務するマコードとの恋愛、ロマンスをこうも男女間の心理描写を巧みに描写できるのか。というほどだ。サスペンスを多少織り交ぜ、二人の愛の過程をどこまでも、描写する。筆者の理想とする女性像を数冊の著作の中で実感する。絶対の美女ではなくて、可愛くて、キャリアウーマンでもないが、仕事ができる。一度好かれたら、男性を惹きつけさずにはおかない、そんな女性像だ。
キャルタン・ポスキット「眠れない夜の数学の本」を読んで。
タイトルは大げさだが、漫画チックで面白い。イギリスのBBCの番組の制作など多才な仕事をこなす著者が、単位つまり長さとか時間とかの数学の根源的問題をやさしく解説した本である。
水曜日, 5月 28, 2008
スーザン・エリザベス・フィリップス「あなたがいたから」を読んで。
キャルビン・ボナーは、シカゴスターズのNFLのクォーターバックの有名な選手である。前回読んだ彼女の作品にも登場するチームであり主役だったケルヴィンも登場する。ジェーン・ダーリントンはシカゴのプリーズ研究所に勤務する素粒子物理学の教授である。15歳にして大学へ入学するといった超切れ者の34歳の女性である。あるときジェーンは、子供が欲しいと思い、自分の周りにいる人間とは違った知能指数の低い運動選手としてキャルビンを友人に紹介され、逆レイプをする。と言ったところから物語は始まる、彼ら二人が、真摯な愛に目覚めてゆくプロセスを女性作家ならではの、女性の感情の揺れや男女間の微妙な心理描写を実に丁寧に細かく描いてゆく。現代のロマンス小説はかくあるべしという一冊であった。
土曜日, 5月 24, 2008
「ズバリ図解微分積分」を読んで。
何故か数学に興味が湧いてくる今日この頃、手始めに「微分積分」遥か遠い昔やった記憶がある中で、読んでみた。部分的には理解できるが、応用できるまでの理解はほど遠い。積分は面積を求めるためにすでに古代ギリシャの時代に始まったという数学の歴史も垣間見えるこのダイジェスト的本はまずは入門書として、これから勉強していこうと思う。
金曜日, 5月 23, 2008
スーザン・E・フィリップス「湖に映る影」を読んで。
童話作家モリーとNFLのクウォーターバック、ケビンとの恋愛を中心に男女の心理的描写を巧みに表現してゆくサスペンスというよりロマンスを中心にした物語です。登場人物とシチュエーションの設定も良くできており、いわば古典的である。
ジェイン・アン・クレンツ「ささやく水」を読んで。
女主人公チャリティーと過去を引きずり小さな港町ウィスパリング・ウォーターズ・コーブで小さな雑貨店を営もうとする謎の人物エライアスとのロマンスを中心に町で起こる殺人事件を絡めて物語は進展してゆく。キャリアウーマンとして、活躍した過去から決別し小さな町で本屋を営み再出発を図ろうとするチャリティー。ビジネスの第一線から退き癒しを求め小さな幸せを求めようとする現代社会を反映する二人、著者は東洋的、禅的思想に傾倒するベジタリアン、エライアスを配置する。米国人にとって癒しとは、東洋的なのかもしれない。
木曜日, 5月 15, 2008
八木一正「小娘たちに負けないための授業」を読んで。
立て続けに、ゴルフ理論書を読んだ。著者は、物理学が専門の岩手大の教授だ。身長160cmの小柄な体で自らのゴルフ理論を実践し、250Yをかっ飛ばすと言う。新ジャイロ打法が著者の理論、小娘プロゴルファーである宮里藍、さくらちゃんを例にスウィングのメカニズムを物理理論を駆使して解説している本書は、新鮮である。体重移動、リストターン、コッキング、飛ばす秘訣は相互に関連しながら、達成されるものであると。最終章の補足で、新ジャイロ理論を実践すべくトイレットペーパーと45cmほどの棒を使って、理論をエクササイズするというのも新鮮だ。
火曜日, 5月 13, 2008
増田哲仁「ネジらない!から遠くへ飛ぶ、ピンに寄る」を読んで
CSのゴルフチャンネルに度々登場するプロゴルファー兼プロ&アマ対象のレッスンプロである。読んで見て、ゴルフって熟く難しいなーと今更思う次第だ。人間の体ってどうして頭で考える信号経路と体の神経反応とこうも違うかと。昨日の富岡GCでの私のスコアーは、前半46で後半39で全体でバーディが4つである。増田理論で、飛ぶとは考えにくい。クラブヘッドをシャローに入れ、フェイスに乗せるようなイメージとは、十数年前からゴルフ雑誌にて取り上げられていた理論だ。つまりパーシモンヘッドの時代に逆行する理論で面白いと読んだ記憶がある。ゴルフの歴史から四百数十年を経た今日でもゴルフ理論の絶対物理法則は存在しない。これほどまでに、ゴルフは難しく面白い贒に人生そのものではなかろうか。
ジェイン・アン・クレンツ「ダークカラーな夜もあれば」を読んで
JA・クレンツのロマンチックサスペンス小説を連続で読破しよと10数冊を購入する。ファンド会社を経営するエリザベスとその顧客である投資顧問先のCEOであるジャック・フェアファックスとのロマンスを織り交ぜながら展開するサスペンスは、日常のビジネスからの一時の逃避というか、癒しとしての価値は十分あると思う。例によってクレンツの男女間のロマンスの意識の変化は微妙でいて巧みである。
木曜日, 4月 24, 2008
ジェイン・アン・クレンツ「甘く危険な島」を読んで
著者1983年の作品であるという。25年たった今でも古さを感じさせないロマンチック・サスペンスの傑作ともいえる作品である。南海の孤島セントクレアのパブ「サーパント」で一人ダーク・ヘイリーという男を待つ美貌の主人公エイミーとパブ「サーパント」のオーナーであるジェイスとの出会いがそして物語が始まる。著者の恋する男性の内面と女性の内面、心の変化を同時進行的に描写しながら物語は進んでゆく。エイミーの姉メリッサの下へ送られた謎の仮面の正体を掴むべく南海の孤島を訪れたエイミーが、ジェイスを始め島の人々との出会いそして、遂にヘイリーが出現する。適度なサスペンスというべきか読むものを厭きさせないテクニックこそがロマンチック・サスペンスだ。
木曜日, 4月 17, 2008
ジェイン・アン・クレンツ「優しい週末」を読んで
ロマンス&サスペンスの女王クレンツの作品「優しい週末」を始めて読んだ。ハリー・トレヴェリアンとモリー・アヴァウィックの二人のロマンスを中心にサスペンスが、絡むという設定だ。両家の争い、性格の全く違う二人が、愛に目覚める過程が、巧妙な語り口で綴られて行く。この本は一服の清涼剤的な読み物だ。読後はホームドラマの最後のようにハッピーエンドが待っている。訳者は癒しの一冊という。同感である。
火曜日, 4月 01, 2008
ジュリー・ガーウッド「心うち砕かれて」を読んで。
550ページにも及ぶ長編ミステリーだが、前、中編は、ややだるく冗長だ。後半の展開はスリリングで面白い。主人公ローランの実兄であり神父であるトミー元へ懺悔にやってきた人物が、妹ローランのストーカであることが判明、幼馴染のFBI捜査官ニックに相談し援助を請う。ニック・ブキャナンと成人したローランは再会し人目で互いに恋慕の抱く。その日以降二人はホリーオークス米国の小さな田舎町を中心に様々な危険に遭遇しながら、確実に愛を育んで行く。ローランとニックの心の変化、二人の愛への昇華のプロセスが見事に描写されて、読後のさわやかさを読者に提供してくれる。ロマンスが主題で、サスペンスを状況配置した作品である。(評価★★★)
水曜日, 3月 26, 2008
堤 未果「ルポ貧困大国アメリカ」を読んで。
現在のアメリカの貧困ドキュメントとでも言った内容であるが、正に圧倒される内容である。TVのニュースなどメディアで意識したアメリカ像がこの本ではっきりとした。教育、医療から戦争まで、貧困を原因とするアメリカ社会の現実が見える。「新自由主義政策」の名の元に、全て民営化しその弊害が蔓延し果ては新たな貧困層を生むスパイラル状況である。大学を奨学金にて入学し卒業と同時に請求書が届く、このローンを払い続け、一端退職したら自己破産だ。金を欲しさに、軍隊に入隊し戦争へと黒人、マイノリティー、ヒスパニック系人にとって、戦争へ行って借金を払う。そしてさらに厳しい状況はイラクの戦争へ行くこうした人たちが、実は派遣労働者でもあるという。チェイニー副大統領が以前いた派遣大手の会社から下請け、孫請けさらにという具合にして、派遣会社が9.11以降個人情報の流出を利用し勧誘する。丸6年にも及びイラク戦争でアメリカ人の死者は4000人を超えていると報道されているが、こうした派遣労働者の現地での死者は数にはいっていないという。膨大な戦費の肩代わりに、最低限必要な公共サービスまでもが、民営化されていく成れの果ての現実を思い切り見せ付けられた印象である。(評価★★★★★)
火曜日, 3月 25, 2008
岡田斗志夫「いつまでもデブと思うなよ」を読んで。
出張の行き帰りに列車の中で読むのには、新書版が便利である。ダイエット本の一種である。それもれコーディイング・ダイエットと呼ばれるものである。朝、昼、晩と自分の一日食べた食事の内容を詳細に書き留め、さらに体重を毎日量って記録してゆくというものである。100kg超の体重の超デブなら、この当たりの甘いダイエットでも数ヶ月で10kgは痩せるかもしれないが、通常10kgオーバー位の中途半端なデブにとっては、中々時間がかかると思う。というのが率直な感想だ。ある程度までくると、つまり中途半端なデブは食事カロリー制限をやはりしなくてはならない。というのが結論だ。
水曜日, 3月 12, 2008
森永卓郎「年収崩壊」を読んで。
前小泉総理の下、規制緩和が齎したものは格差拡大と米国型弱肉強食の社会の実現だった。その総理は、参院の答弁で「格差は悪いとは思わない・・」とまで言った。この格差は様々な社会現象の根源的な部分になって来ている。と著者は言う。大量の貧困層年収200万円以下を生み、結婚できない症候群、学校の成績の格差と枚挙に暇が無い。後半では、人間の人生の幸せについて、それぞれの立場でそれぞれの悩みがある。西欧型のゆっくりとした時間の流れを楽しむ生き方も幸せではないか。と。世の中の既に3分の1以上が非正規雇用で、ネットカフェ族やニートといった社会不適合つまり経済難民が増加しつつある。既に年収は崩壊している。少子高齢化による年金崩壊とこの国は一体どこへ行こうとしているのだろうか。
水曜日, 3月 05, 2008
国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
著者自身の5数十日に及び監禁独房生活の貴重な体験を通して、国家権力と戦った軌跡が主題である。この本を読み終えて思うことは、国家が犯罪と決めターゲットとした人物は何があろうと、例え無実な罪であろうと検察という仲介役をして必ず罪を科す。その詳細が、著者と検察官の尋問のやりとりの中で明確になってゆく。鈴木宗男議員の人柄と献身的な外交努力をこの本で、知った。情報分析官のプロとして活躍していた外務省役人が突然ある日、国家の罠にはまって行くプロセスは東西古今政治体制を超えて恐怖という二文字に尽きる。多分、ひょっとしてホリエモンもそうかも知れないと思う。
水曜日, 2月 06, 2008
エンリケ・バリオス「アミ3度目の約束」を読んで。
著者はスペイン人で以前画家だったというだけあって、その類稀な空想・想像力は素晴らしい。アミが乗るUFO円盤で宇宙を旅しながら、地球人ペドリートと地球外生命体のビンカとの愛を見守り、様々な星への旅を通してその星で生活する人々との交流を持つ。広大な宇宙は即神であり、また愛である。利己主義、嘘、物欲、破壊等人間はその人の心に正直に会話ができない。アミを通して著者は、神と愛という普遍なテーマと個の心を説く。大人が読む童話だ。
片桐正「利益を確実にアップさせる!在庫管理」を読んで。
棚卸しを何故行うかなど素朴な疑問を平易に全般的に解説した入門書といったところである。後半のIT活用ではSCMなど様々な手法を解説している。棚卸しとB/SとP/Lの会計財務諸表との関連や売上原価との影響さらには、商品の原価の算出方法など、かなり参考になる部分が多い、絶好の入門書といったところだ。
日曜日, 2月 03, 2008
佐藤優「国家の自縛」を読んで。
作者は外務官僚として対ロシア外交に深くかかわり鈴木宗男衆議院議員とも交友が会った特異な経歴を持つ人物である。読後、外交官としての「眼」を意識する。外交官としてロシア外交、東南アジア、EU、中東、アフリカと日本と対峙し展開する論理、その究極と指定意味するものは「日本の国益」あるいは筆者は「国体」とも言うところのものである。諸外国と渡り合う外交官としての能力の中で、嘘をついてはいけないことは勿論だが、如何にその人が自分の国益を考え人脈を作り対峙してゆくかが問われると説く。そして外務官僚のあるいは日本の教育まで遡る、旧日本陸軍中野学校で採用されたとする北畠親房の「親皇正統記」や「太平記」を教科書とすべきだという。
コーディ・マクファディン「傷痕」を読んで。
米国新進気鋭作家の最新作「傷痕」は、米FBI特別捜査官スモーキー・バレットを主人公とする刑事物の犯罪サスペンスである。主人公の過去から始まる物語は上巻で、その悲劇夫と娘を惨殺されしかも自分はレイプされ額に傷を残すといった重苦しい過去を踏み台に新たな類似した残虐な犯罪に臨む下巻とに分かれている。実は私は上巻を読んでいる途中で既に犯人がわかってしまった。物語の伏線は容易に犯人を特定想像させるものである。犯罪は、害虫駆除業者として堂々と玄関から押入り女性をベッドの支柱に縛りつけ切り裂きレイプし内臓を抉り出すといった残忍さにもかかわらずスモーキーの言動はあるいはFBIの犯罪捜査チームの面々の人生までも描写しその結束力と友情は一服の清涼剤のように読後に不快感は残らない。ジェフリー・ディーヴァーのように最後の最後まで犯人が誰かと科学的に追い詰めて行く面白さとは違い従来の犯罪サスペンスに分類される組み立てながら新しいと感ずる何かをこの作者は描き才能を持っている。
火曜日, 1月 22, 2008
神戸康弘「どんな英語も絶対読める!びっくり英読法」を読んで。
かなり面白い。過去学校の教科書、英語の先生、参考書と読んできたが、正に目から鱗とはこの本だ。英文を図解し神戸式公式の中でキチンと説明している。今までの英文解釈とか読解法とかの本は何だったのと思いたくなるような出色の本である。
火曜日, 1月 15, 2008
「外国でゴルフがしたい」を読んで。
海外でのゴルフ初心者用に36のワード単語を中心にネイティブの発音と使い方を知る入門書である。実際に海外で100ラウンド以上している私の実感としてこの基本で十分ではないかと思われる。
アイリス・ジョハンセン「波間に眠る伝説」を読んで。
ロマンティック・サスペンスの女王と言われる作者ヨハンセンのメリス・ネミッドを主人公海洋学の研究者とするギリシャの島々と紺碧の海を舞台に繰り広げられるサスペンス。叔父ロンタナがある日、出航してまもなく船が爆破される。叔父は海中に沈んだ古代都市国家「マリンス」を探し当てるべく探検していた。マリンスに魅了されてもう一人の探検家ジェド・ケルビーそしてメリスの過去をしる武器商人ヒュー・アーチャーもマリンスを探し求め殺人が繰り返される。メリスが住む小さな島で保護しているイルカのスージーとピートを通してイルカの生態を織り交ぜながら物語は進展する。メリスとケルビーの恋愛と薄幸な過去を知る悪人アーチャーとの三つ巴の戦いが続く。
日曜日, 1月 06, 2008
P・Gウッドハウス「比類なきジーヴス」を読んで。
バーティー・ウースターとジーヴスの物語である。英国の貴族階級の若き主人バーティーとその類稀な頭脳明晰の執事ジーヴスが、バーティーの友人らと繰り広げる日常を英国的ユーモアでもって描く物語である。読後何故かほのぼのとする。バーティーとジーヴスの人間関係の間に「ユーモア」が横たわっている。難題に遇して右往左往するバーティーと機知機転を持って対処するジーヴスは正に比類なきといった形容が当てはまる。
土曜日, 1月 05, 2008
ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメーカー」を読んで。
2008年新年から、J・ディーヴァーの新訳本を読めるとは、幸せなことである。1日に購入しじっくりと読んだ。元ニューヨーク市警刑事部長で、現在四肢麻痺患者で民間人となってニューヨーク市から委託で捜査するリンカーン・ライムと現市警刑事であるアメリア・サックスのシリーズ物である。物語はサックス刑事が追う殺人事件とウォッチメーカーと呼ばれる殺人事件が、同時に進行する。「ウォッチメーカー」の犯人は、殺人現場にクラシッックな時計を置いてゆく。そしてこの二つの事件は終盤になって結合してゆく。さらにウォッチメーカーの犯人であるジェラルド・ダンカンの巧妙な伏線化した手口と証拠物件を残さない犯罪に立ち向かうライムとサックス、そして今回初めて登場するキャサリン・ダンス、彼女はカリフォニア州のキネスクと呼ばれる犯罪者の尋問を主に心理的に分析する特別捜査官である。彼女を交えて犯罪捜査は市警の警察官の犯罪を含めて複雑に展開してゆく。コフィン・ダンサーやイリージョニストなどの傑作と比較し物語は複雑な展開をしてゆく。終盤のローラコースター的展開はない物のライムとサックスの心理的葛藤を織り交ぜながら一段と成熟した感がある。物語全体の筋の面白さは過去の作品を読んでいる読者には、その変化がたまらなく魅力的である。読後の爽やかさは、J・ディーヴァーの特異な持ち味であると思う。次の作品が待ち遠しい。
月曜日, 12月 31, 2007
ロバート・ゴダード「蒼穹のかなたへ」を読んで。
場所はギリシャのロードス島、主人公ハリー・バーネットの島での友人である女性ヘザー・マレンダーが突然姿を消す。真相を追うハリーの追跡が始まる。ギリシャとイギリスを舞台に物語は、前半はやや冗長感は否めないが、後半は読み応えがあり、意外な結末へと展開する。前作「リオノーラの肖像」のように文章に重圧感は無いものの、ミステリーの設計はかなりなものである。ヘザーが残した写真をたよりに、彼女の軌跡を辿りながら核心へとハリーが突き進む。恩義がある親友アラン・ダイサートへと、上巻を読みながらアランの存在が気にかかるが、しかしこの結末は予想だにできない。大学時代の友人二人、ヘザーの姉クレア・マレンダーと殺人を繰り返すアランの正体は、ハリーが少年時代線路上に置き去りにされた箱の中に入っていた捨て子であったと言う。人生とは運命とはと考えさせられる、運命、偶然が人の生きる道を様々にくねらせる。。。
火曜日, 12月 25, 2007
村上春樹著「海辺のカフカ」を読んで。
僕こと主人公である田村カフカ自称15歳の青春の旅路に邂逅する人々との交流が一つの線で、もう一つは主人公田村少年の叔父にあたるナカタさんと徳島生まれのトラック運転手の星野青年との邂逅と旅路がもう一つの線である。この二つの線が、最後高松の甲村図書館に勤務する女性に接続する。物語はこの二つの線が同時に進行してゆく、主人公と四国行きの高速バスで出会うさくらという女性、そして甲村図書館での大島青年実は女性であるが、さらに一緒に勤務する謎の過去を持つ女性佐伯、青春の出会いというべき運命的な邂逅と徳島生まれの青年と旅するナカタさんが、邂逅する人々ジョニー・ウォーカー、カーネル・サンダース、そして最後に佐泊という女性、ナカタさんは静かに息を引き取る。書名である「海辺のカフカ」は佐泊という女性が作った曲名である。著者は、真摯な心を持ち人生を探求するものには必ずやそれが死であろうと安らかな結果があるという。
水曜日, 12月 05, 2007
ロバート・ゴダード著「日輪の果て」を読んで。
R・ゴダードにも乱歩の明智小五郎なみの探偵がいたのである。ハリー・バーネットである。スタンドのパートタイマーとして働く風采のあがらぬダメ男が自分の子供である天才数学者の破滅そして死に際し、彼独特の手法で真相の核心へと突き進む。理論物理学や数学的な科学的事項が随所に出没する。J・ディーヴァーの結末みたいなジェットコースター的展開は無いものの最後の犯人は意外な人物である。
江戸川乱歩全集第22巻「ぺてん師と空気男」を読んで。
昭和34年乱歩の終末期の長編探偵推理小説「ペテン師と空気男」は、かってこれまでの乱歩の作品とは一線を画すものであるという。プラクティカル・ジョーカーと呼ばれる遊びの中で殺人へとのめり込んでゆく主人公野間五郎とジョーカーである伊藤錬太郎と美人妻の美耶子とその仲間の異常な遊びを主題に物語は展開し意外な結末へと。この作品は確かに乱歩の中では異色である。
土曜日, 11月 03, 2007
ロバート・ゴダード「リオノーラの肖像」を読んで。
引き続きゴダードを読む「リオノーラの肖像」は、サスペンスを軸に展開するが恋愛小説とも言える私にとって五つ星と思える出色の小説である。ストーリーの面白さそして心理描写といい、さらにサスペンスを挟む面白さ文章の重厚さの中に小説家でしか表現できないまさに私好みの表現がそこかしこに。主人公リオノーラの幼児期から現在に至る過去を紐解きつつ、つまり回想形式でリオノーラの父親の友人であるトム・フランクリンが語る一部始終は、第一次世界大戦の英国と独逸軍との戦争を境に展開してゆく。著者ゴダールは第一次世界大戦を中心に戦争の悲惨さの中に生きた人々の愛、死、別離と人間の様々な生き様を表現し、戦争が齎す悲惨を描写してゆく。複雑に絡み合う人間模様を実にうまく展開し、サスペンスとして見事に表現する筆者は小説家の中の小説家として絶賛したい。(評価:★★★★★)
月曜日, 10月 29, 2007
ロバート・ゴダード「惜別の賦」を読んで。
ゴダードを始めて読む。最初はミステリーかなと疑問に思いつつ、読み進みにつれ用意周到に練り上げられた人物の伏線が次々と主人公クリス・ネイピアに接近し事件の渦中へと。今日、昨日、明日の3部構成の本書は、昨日の約30年余前に起きた大祖父の殺人事件に絡む一連の追憶に最もページ数を割く。人間の本来持っている姿そのままで生き抜く人生の知恵というか。金を欲張らず、人生を急がず、気の向くままに自分の気に入った趣味を思うがまま行うという、人間の生き方に共感する。
水曜日, 10月 24, 2007
マイクル・クライトン「エアフレーム 機体」を読んで。
航空機事故に纏わるSFというよりは、推理小説である。物語は、香港から米国デンバーへ向けて飛行中のトランスパシフィック航空545便にて、機体が急上昇と急降下を繰り返す所謂「イルカ飛び」現象が発生し、死亡3名、負傷者56名という事故が発生する。航空機メーカであるノートン・エアクラフト社の品質保証部の事故原因究明チームのケイシー・シングルトンが主人公である。事故の渦中での中国とのN22型事故を起こした同型機の商談、事故を回る著名なTV番組クルーとの戦い、さらに社内の副社長マーダーと現社長との派閥抗争と航空機事故を中心に様々な状況の中に主人公を置く設定と航空機なかんずく機体に関する詳細なる科学的情報はクライトンならではである。
火曜日, 10月 16, 2007
ダン・ブラウン「パズル・パレス」を読んで。
読後の感想は、「実に面白い」。スピード感とスリルと、細かく章を分かつ同時進行的筆致は圧巻である。書いたのが1998年だという。当時から米国国家機密情報機関としの国家安全保障局通常「NSA」はネットを介したEメールの全てに検閲を加えていたとは脅威だ。ウィルス、ワームという言葉が既に本書で使用されている。物語は、元NSA職員エンセイ・タンカドがスペインで殺害されるところから始まる。トランスレーターという巨大スーパーコンピュータによる暗号解読さらに政府機関からペンタゴンまで使用するデータベースの破壊という脅威に立ち向かうNSA職員スーザンそしてタンカドが仕込んだ暗号を求めてスペインに送り込まれるスーザンの恋人、Dベッカー、しかしこの著者の背景にはいつも驚かされる用意周到な事実がある。この背景の中で登場人物が様々な場面で交錯しながら展開するその迫力には、拍手を送りたい。(評価:★★★★★)
火曜日, 10月 09, 2007
鍋島美奈子・石川愛「SIS入門」基礎から学ぶGIS を読んで。
GIS(ジオグラフィカル、インフォメーション、システム Geographical Information System)地理情報システムというシステムの入門書である。仮想の(オーバレイ)シート上に地形図やら航空写真やら住宅地図やらを重ねさらに、この図形データと属性としての文字データを重ね様々な空間的分析を行うといったシステムである。ビジネスでは、ある地域の出店計画に利用したり、森林の分布や酸素の供給といった温暖化対策の基礎データを地図図形と合わせた形で視覚的に表示するといった様々な用途に利用されている。中でも、多分であるがイギリスはロンドンの大学生が基礎を作成したといわれる「SIS」は幅広く利用されている。本書は実際の入門書である。驚異的なのは、図形データと文字属性データベース情報との連携で最短経路の検索ができるということである。
岩間健二郎「間違いだらけのゴルフクラブ選び」を読んで。
数年に渡り、このシリーズを読んでいるが、著者の意図的とも思えるあるメーカーに偏った推薦というものが感じられる。各ゴルフクラブメーカにとって、この本での最優秀賞が持つ意味はかなり大きいに違いない。ちなみにダイワについては数年前に著者のシリーズの中で貶されてから出品していないという。
しかし、クラブが大好きな私にとって出れば、必ず買ってしまう。著者の意図的と思える部分も読めるようになった。実際に著者が、例えばHS40mにて試打したときの、飛距離を何Yardと書くべきではないか。と思う。勿論スピン量そのた要因で実際の読者がクラブを購入してもその飛距離には到達しないかもしれないが、かなり参考になることは間違いない。
しかし、クラブが大好きな私にとって出れば、必ず買ってしまう。著者の意図的と思える部分も読めるようになった。実際に著者が、例えばHS40mにて試打したときの、飛距離を何Yardと書くべきではないか。と思う。勿論スピン量そのた要因で実際の読者がクラブを購入してもその飛距離には到達しないかもしれないが、かなり参考になることは間違いない。
江戸川乱歩全集第21巻「ふしぎな人」を読んで。
21巻は、怪人二十面相いや四十面相のオンパレードというか、昭和30年初期の少年倶楽部とかの少年少女雑誌の連載物である。しかし良くもエネルギッシュにこれだけの物を書いたという感想である。明智探偵から小林少年探偵団団長、少女団員、ポケット小僧と変化をつけ読者を引き込んでゆく。今読み返してみて、昔の記憶が走馬灯のように蘇り夏の暑い午後縁側で寝そべって読んだ雑誌のインクの匂いを蘇らせてくれる。
日曜日, 10月 07, 2007
トマス・ハリス「ハンニバルライジング」を読んで。
1940年代第二次大戦のリトアニアに住む幼いハンニバルは、ナチドイツ軍の襲撃に遭遇する。妹ミーシャは、殺戮され食用とされる。この数奇な運命から彼の人生は劇的に変わり、青年期の殺人者へと変貌する。殺人の連鎖とそれは過酷な運命に弄ばれた妹ミーシャに捧ぐ、鎮魂の歌ではなかったろうか。犯人たちへの憎悪があだ討ちとなって、次々と殺人を犯してゆくハンニバルの心にもはやキリストの神は居ないと誓う。ナチに占領されたフランス、大戦後スターリンの大粛清と西欧は悲劇の真っ只中に置かれる。ハンニバルの性格は、悲惨な戦争の中で育まれた数奇な運命としか思えない。キリストの神ではなく日本的な無と沈黙と東洋的な神秘性を作者は追う。
土曜日, 10月 06, 2007
ダン・ブラウン「デセプション・ポイント」を読んで。
先月は、仕事が忙しく中々読書する時間が取れなかった。ダン・ブラウンの著作を手に取るのは、3作目だ。デェセプション・ポイントは、米国大統領を取り巻く陰謀を主人公であるレイチェル・セクストンNRO国家偵察局に勤務するセジウィック・セクストン上院議員の娘だが、海洋学者マイケル・トーランドとともに陰謀の秘密を暴いてゆく。NASAの無駄な経費を追求し、民間宇宙関連企業を宇宙開発に参入させようとするセクストン上院議員の反駁を躱わす為、NASAエクスとローム長官とNROがミルン棚氷の300m下の氷の中に隕石を発見するというNASAが開発したPODOSなるシステムを使って、この隕石から1億数千万年前の地球外生命体の化石が含まれているというNASAにとって画期的な発見というお膳立てだ。この物語の背景にある詳細な科学的記述は驚嘆に値する。NASA、海溝地質、化石、兵器とその幅広い知識と記述は物語を引き締める。この隕石がミクロネシア海溝の6000m下の海底の岩石だという事実を突き止め、この隕石だという岩石に付着した地球外生命体だという化石は、またこの海底にかつて生息した海洋生物だと判明する。この事実から自分の父親である上院議員、陰謀に加担する組織のトップからザック・ハーニー大統領の窮地を救う。ダヴィンチコード、天使と悪魔に続いて読んでみたがいずれの著作もかなり良い。ただ、やはり「天使と悪魔」が一番面白かった。
日曜日, 9月 09, 2007
ジェフリー・ディーヴァー「ヘルズ・キッチン」を読んで。
2001年の作だ。まだ、大ブレイクする前のジョン・ペラムシリーズの最後作だという。ペラムとマンハッタン西地区一帯の総称としてのヘルズ・キッチンこの地区を舞台に物語は展開する。主人公のジョン・ペラムはインディペンダント系のハリウッドの映画監督またもとスタントマンだった、口述歴史によるドキュメンタリー映画製作を目途にニューヨークへそしてエティ・ワシントンという黒人の老婦人と出会う。一体管轄するマフィアであるマクレイ、そして一帯のビルを放火する放火魔のサニと登場する。特に放火魔の内面に迫る緊迫した心理描写は迫真的である。しかし後のディーヴァーの面影つまりローラコースター的物語の展開はない、最後に歴史を語る老黒人婦人の夫が、ペラムの父親だったと判る。
土曜日, 9月 01, 2007
JK・ローリング「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を読んで。
ハリー・ポッターシリーズ第四巻だ。三校魔法対抗試合に挑戦する羽目となったハリー。次々と襲い掛かる困難に見事に打ち勝っていく物語だ。ハリーを取り巻く様々な登場人物の過去及び実態を明らかにし過去の物語の伏線を見事に蘇らせ結び付けていく作者ローリングの周到な準備を思う。対抗試合の第三の課題ヴォルデモート卿が蘇りハリーと決闘する。辛くもハリーは、ディゴリーの亡骸を引きずり、ホグワーツに戻れることになった。最終章でハグリッドの人生の教訓が心に響く。「くよくよ心配しても始まらん。来るもんは来る。来たときに受けて立ちゃええ」
火曜日, 8月 28, 2007
ダン・ブラウン「天使と悪魔」を読んで
木曜日, 8月 23, 2007
渡辺信一郎著「江戸の閨房術」を読んで。
閨房とは、簡単に言えばベッドの中でということである。色道指南あり嫁に行く娘の指南ありと、江戸町民は性を解放的に楽しんでいたという。1600年代の初めに既にこうした数々の性に関する著作が出版されていたこと事態、西洋から200年も前であったと。正に驚異的である。女性性器の分類について上品、中品、下品、新開と分類し上品の女性を娶らば一生の宝物を見つけたのと同じ位の値打ちがあるという。世の男性諸君は、江戸の閨房術を学んでから結婚すべきだと。
日曜日, 8月 12, 2007
江戸川乱歩全集第20巻「堀越操作位置課長殿」を読んで。
昭和32年、乱歩最終短編作「堀越操作位置課長殿」を始めこの20巻には、少年・少女雑誌への投稿ものが、収録されている。大人物の焼き直しで過去の作品からの流用がほとんどだが。何故か少年の頃の懐かしさと郷愁からツイツイ最後まで読んでしまう。乱歩を読むと田舎の木造校舎の匂いと澄んだ川の流れ、夏休みにカジカや鮎・ウグイを銛で突いた様々なセピア色のシーンが脳裏を過る。
金曜日, 8月 10, 2007
レイモンド・チャンドラー「ロンググッドバイ」を読んで。
サスペンスでは、古典的な傑作と言われる「ロンググッドバイ」。主人公で私立探偵のフリップ・マーローを取り巻く人間が引き起こす殺人事件は相互に関連しながら物語りは展開してゆく。1953年の出版であるから、既に50年つまり半世紀を過ぎた作品である。著名な作家村上龍による翻訳である。翻訳者村上の覆いいれとは裏腹に、ジェフリー・ディーヴァーやマイクル・クライトンを読んだ後では、もはやサスペンスとは?と疑問が沸き起こるほどの展開もなく、人間との交わりを通しての作者の人間観を垣間見る程度にしか面白みが沸かない。
火曜日, 8月 07, 2007
JKローリング「ハリー・ポッターとアズカバン」の囚人を読んで。
友人二人、ロンとハーマイオイニーそして校長ダンブルドア、囚人シリウスブラックとの運命の出会いをとうしてハリーは成長する。なき父母の仇であるペテグリューさえも許す心を持ったハリーそして亡き父母の友人でありハリーの名付け親のシリウス・ブラックとの物語、後半部分は手に汗をといった展開は見事である。ハーマイオイニーが持つ逆転時計によるサスペンス的展開は見事である。
月曜日, 7月 30, 2007
江戸川乱歩全集 第19巻 「十字路」 を読んで。
江戸川乱歩還暦を迎えての昭和30年頃の長編推理小説「十字路」原案は渡辺剣次なる者の協力を得ているという。愛人との共同殺人と偶然にも死人が自分の運転する車にあるという今や古典的発送であるが、文章はきびきびとした文体で中々読ませる迫力がある。「魔法博士」や「黄金豹」や「天空の魔人」は当時の少年雑誌の連載ものであるが、郷愁の念が読ませる何かがありつい最後まで読んでしまう。
水曜日, 7月 11, 2007
江戸川乱歩全集第18巻「化人幻戯」を呼んで。
乱歩60歳還暦の時の連載長編ミステリだという。「化人幻戯」は、海外ミステリからトリックを引用などと批判されたようだが、数十年経過した昨今読んでもやはり面白い。小学生の頃だったか、学校の図書館から借りた乱歩の本、本のタイトルは忘れたが家に帰り夢中になって読んだ記憶が走馬灯のように浮かんできた。
月曜日, 7月 02, 2007
「在庫管理の基本と仕組みがよーくわかる本」を読んで。
月曜日, 6月 25, 2007
マイクル・クライトン「失われた黄金都市」を読んで
地球資源開発技術社通称ERTSは、世界各地の現在の状況をデータベース化し提供する会社である。様々な調査隊を編成し世界各地に派遣する。女性天才数学者のキャレン・ロスを隊長とする班は、ブルーダイヤモンドを探して旧コンゴ現ザイールの探査に赴く。ブルーダイヤは、コンピュータを飛躍的に演算処理速度を上げるチップに採用される可能性があるといわれている。この隊の編成は、アフリカ大陸をガイドとして何度も経験を積んだマンローと動物学者エリオットそして人間の言葉を理解し手話を使えるゴリラのエイミーが同行する。鬱蒼とした森林ジャングルの中で様々な困難に立ち向かう調査隊そして終に幻の都市ジンジを発見する。ジャングルそして調査隊が持ち込む様々なハイテク機器そして日欧合弁会社との覇権争いとゴリラの生態そのディティールを描くクライトンの筆致はこの上なく面白い。
日曜日, 6月 24, 2007
中西佐緒莉「海外でさっさと暮らせるようになろう」を読んで。
世界幅広く、リタイアメントビザを紹介しているこの手の本を読んで、感ずるのは大橋巨泉も言っているが、やはり行動力にあると思う。その地域、そして人とのコミュニケーションが第一である。と。その前提として資金力、つまり年金ということになる。またこの手の本のなかで感ずるのは、長期滞在はまったく必要がないのでは?と思うことである。3ヶ月間なら大抵どこの国でもビザなしで滞在できるし、日本の気候と行く先の気候を考えて3ヶ月おきに、違う国に滞在するといった方法が現実的でかつ効率的だ。手続きの面倒がない。1月から3月までをタイで、次に4月から6月までをマレーシアそして、オセアニアで日本には9月から12月といったサイクルで移動できれば。
J・Kローリング「秘密の部屋」を読んで。
終に、「秘密の部屋」を発見したハリーはダンブルドア校長の援助の下悪魔を叩き潰す。ハリー・ポッターシリーズ第2段「秘密の部屋」はホグワーツでの学校生活を主体にロン、ハーマイオイニーの親友とともに秘密を解き明かしてゆく。賢者の石から秘密の部屋への展開は見事で、作者の空想力なるもに感服だ。
火曜日, 6月 19, 2007
マイクル・クライトン「大列車強盗」を読んで
土曜日, 6月 02, 2007
マイクル・クライトン「サンディエゴの十二時間」を読んで
物語は、主人公の米国務省情報調査官グレイブスと犯人との頭脳線だ。機密情報をコンピューターから盗み出した極右翼の犯人は、神経ガスを強奪。1960年代後半というから、リチャード・ニクソン大統領の時代、中国との接近及び政策に不満を持つ犯人は、カリフォルニア南端のサンディエゴで共和党大会を開く当日大統領が現地に乗り込むその日に、爆弾と神経ガスで100万人の殺戮を企てる。これを阻止すべく主人公は、反生物化学兵器を提唱するノードン博士と仕掛けられた現場であるアパートメントに進入既に犯人は逃亡中に警察の非常警戒線に衝突し死を遂げた。心理作戦を強いられ爆発数分前に。。という後半は行き詰る頭脳線だ。SF探偵小説としても素晴らしい作品だ。「緊急の場合は」「スフィア」と比較してもこちらが断然面白い。
金曜日, 6月 01, 2007
マイクル・クライトン「アンドロメダ病原体」を読んで
地球外生命体の細胞、ウィルスによる地球汚染に立ち向かう各分野の専門博士の組織するファイヤーグループを科学的に記述したこの本の著者、クライトンの卓越した知識は圧巻である。出版後既に20年を経過しているが、今読んでも新しいし、このような危機を実際感ずるところだ。
月曜日, 5月 28, 2007
J・Kローリング「ハリー・ポッターと賢者の石」を読んで。
世界28カ国に翻訳され800万もの読者を持つという「ハリー・ポッター」シリーズを初めて手に取った。賢者の石はビデオを見た。映像からくる面白さとは別の読書には訴えてくる訴求力がある。それは著者は、宗教の上でつまり神の意思を童話的ミステリーする素晴らしい才能を持っていると思われる点だ。命、愛、そして欲望、悪はたまた友情といった人間のなせる生きるための力がこの本に全てあるような気がする。(560頁)
土曜日, 5月 26, 2007
マイクル・クライトン「緊急の場合は」を読んで。
医科大学在学中にアルバイトとして書いて、アメリカ探偵作家賞に輝いた処女作である。物語は、主人公のジョン・ペリー医師仲間の中国系米国人医師アート・リー医師が中絶を巡る陰謀に巻き込まれ、事件解決リー医師の解放に向けてペリー医師が奮闘する探偵小説である。カレンという若い女性が中絶による出血で死亡する。ボストンで力のある医師J・D・ランドール一族の陰謀により事件は、何も関係ないリー医師がターゲットにされ犯人とされ投獄されてしまう。後半は徐々に犯人像に迫るペリーの活躍が中心となり、思わぬ展開が。アメリカ社会の中絶を巡る問題は、宗教とからみ賛否両論そしてクライトンは、本書の最後に医師あるいは医療と倫理の問題について言及する。(500頁)
金曜日, 5月 18, 2007
マイクル・クライトン「スフィア」球体 上下巻を読んで
実に多彩な能力を持つ著者には、ひたすら感心する。「スフィア」は地球外生命体の存在の可能性を持つ謎のの球体、宇宙船みたいな物体が南太平洋海底3300mで発見された。ノーマンジョンソン博士らが海底探査に向かう、主人公であるジョンソン博士は心理学、ハリー数学博士、ベス動物博士というその道の専門家で構成される調査団だ。球体は現実世界から50年後も進んだハイテクによる金属で包まれていた。宇宙のブラックホールを潜り抜け、海底に沈んだと思われる。謎の宇宙船のハッチを開け潜入した学者たちは、巨大な「イカ」の出現で次々と死んでゆく。宇宙船に入った者に、特赦な能力が備わることが解った。自分が思った事が現実になるという能力だ。著者は、人間の創造性について人間と他の生物を区別するものは、創造力だとする。道具を使えるとか言語が話せるとかではなく、他と決定的に区別されるものは人間の「創造力」だと。(660頁)
月曜日, 5月 14, 2007
マイケル・クライトン「タイムライン」 を読んで。
量子テクノロジーを駆使した時間飛行という物理学の概念を手段に中世フランスの14世紀中期との時空を超えた世界を見事に描写する著者のアイデアは特筆すべきものだ。クライトンのまた歴史観がすごい。宗教、殺戮、暗黒の時代と言われる中世史観を否定する。確実に現代に繋がるテクノロジー文明までもあったという。SF小説は、こう書くんだ、組み立てるのだという見本みたいな作品で、読者を飽きさせないエンターテイメント、脳裏に浮かぶ中世の世界を垣間見る歴史観と描写には脱帽だ。(720頁)
月曜日, 5月 07, 2007
ディスクロージャー を読んで。
マイクル・クライトンの著作を読むのは、初めてだ。「ディスクロージャー」は、美人で聡明な女性管理職メレディスと主人公サンダースのセクハラから端を発し、物語はシアトルのハイテク企業ディジコム社のM&Aが絡み複雑な状況を呈する。主人公サンダースは、会社を相手取り弁護士を介して訴訟へと意を決する。つまりこの物語は男性が女性にセクハラされる。という現実に米国であった話をヒントに組み立てられているという。有能な女性の野望と妬みが思わぬ展開を魅せ、後半は一気に読ませる迫力がある。(480頁)
水曜日, 5月 02, 2007
数学的にありえない 上・下巻 を読んで。
アダム・ファウラーの小説は、今回が初めてだ2003年の処女作品だという。前半は、各々登場人物が紹介されてゆく、中盤から後半にかけて物語は一気に加速し正にジェフリー・ディーヴァー的ローラコースター的展開となってゆく。面白く、一気に読むのは勿体ないと思う。統計学、量子物理学など難解な理論を解りやすく解説しながら、サスペンスは展開される。主人公デーヴィッド・ケインは、ふとした切っ掛けで未来予知能力に目覚める。通称「ラプラスの魔」と呼ばれる予知能力。このケインを回り、トヴァスキー、フォーサイス博士が、ケインの捕縛のための、殺し屋を雇い入れる。FBIのナヴァという女性殺し屋と共同で、難関を突破してゆく。エンディングは、ヒューマンなものに行き着き、ほっとするという落ちが付いている。(640頁)
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