火曜日, 12月 30, 2008

ジェフリー・ディーヴァー著「スリーピング・ドール」を読んで。

久々の新作だ。J・ディーヴァーは裏切らない、がしかし前半部分は人物と背景及び人間嘘発見器と称される「キネシクス」なる解説等々、退屈な描写の連続だ。「ウォッチメーカー」でリンカーン・ライム及びアメリア・サックスと共同捜査を行ったカルフォニア州郡警察CBIのキネシクス専門官であるキャサリン・ダンスが主人公である。ある日州の刑務所から1人が脱獄する。ダニエル・ペル脱獄犯を主人公ダンスが捜査指揮を務め徐々に犯人を追い詰めていく。犯人はカルト的性質を持つ、異常人格者だ。カルフォニア州モントレー半島を舞台に展開する、心理作戦において終にペルを追い詰めた。捜査の初期段階でFBIのカルト集団専門捜査官ケロッグとの共同捜査の中で、ダンスは夫の交通事故死以来2人目の男性として恋心を抱く。ディーヴァーは言う「私たち人間はいかにもろい存在であることか。人は一人きりでは生きられない。だったら、その誰かに頼りたい気持ちを、一緒にいて楽しい人物、夜遅くその体にそっと寄り添いたいと思えるような人物、自分を笑わせてくれる人物で埋めてもいいのではないか。希望を持ち続けてもいいのではないか。きっといいことがあると期待してもいいのでないか。」そしてJ・ディーヴァーは裏切らなかった。ローラコースター的展開と最後の最後での逆転劇、FBI捜査官ケロッグがペルを殺した。。

0 件のコメント: