土曜日, 7月 11, 2009

ウディ・アレン著「ただひたすらのアナーキー」を読んで。

俳優、作家、脚本家、映画監督と多才にして多彩な顔を持つ著者の作品は、シニカルなユーモアに溢れていた。ちょっとした小さな新聞記事から発展させ、彼独特の語り口で物語を作り上げる。そこには人生の悲喜交々とした断片や皮肉とユーモアが、交錯し合い人生の面白さを感じさせる作品である。

日曜日, 7月 05, 2009

綾辻行人著「暗黒館の殺人」を読んで。

まずは、大作である。上下巻併せて1300頁にも及ぶ推理小説は、日本人作家には珍しく思う。中村青二なる建築家が手がけたという「館」シリーズの七作目にあたるというこの「暗黒館の殺人」は、冗長性は否定できないが、何故か読んでしまわないと、と思わせる魅力がある。不死と不老という永遠のテーマを元に人間の欲の根源的な課題に取り組んだ作品だ。日本人作家特有の横溝正史にみるドロドロとした血塗られた過去を暴いてゆくと行った伝統的な手法が、日本の読者に受け入れられるのだろうか?「館」シリーズのこの作品は異色だと思うが。

月曜日, 6月 22, 2009

旅名人編集室/JHC編「アジアのゴルフ場 東南アジア編」を読んで。

東南アジアのゴルフ場を紹介している本だ。思えば、海外でのゴルフ場も意外と同じ場所に行っているなーと。タイは何度も行っているが、殆どプーケットが主でバンコク、パタヤが一度ずつ、バンコク近郊ではグリーンヴァレーとセイアムカントリーでパタヤではバンプラへ一泊し2ラウンド、プーケットではプーケットカントリ、バニヤンツリーを4ラウンドずつと。北都チェンマイでは、グリーンヴァレーとランプーンをそれぞれ1ラウンド。
最近は、マレーシアボルネオ島へ2度、ボルネオカントリーは海に面した思い出に残るゴルフ場で2ラウンド。ステラハーバーホテルの庭のゴルフ場を2ラウンドそして可成りタフなダリットベイ1ラウンドと。
インドネシアバリ島では、バリゴルフクラブとバリハンダラ廣済堂を2ランドずつ。ジャカルタ近郊には行ってない。
次は、ベトナムとフィリピンのゴルフ場を訪ねてみたいと思う。

土曜日, 6月 13, 2009

エラリー・クイーン著「ローマ帽子の謎」を読んで。

著者の作品は、「Xの悲劇」に次いで2作目である。本書は、著者の処女作で1929年の作だと。劇場で起きた殺人事件を契機に、クィーン警視とエラリー父子の捜査が展開する。犯人特定までのロジックというか展開は、処女作だけあって、かなり綿密周到に準備された感はあるが、すこし力が入り過ぎて冗長性は否めない。しかしこの年代の日本の推理小説界を考えると、このエラリーの小説は多いに刺激を与えたと思う。この時代我が愛する江戸川乱歩は何年に読んだのであろうか?そしてどんな衝撃を受けたのであろうか。

土曜日, 6月 06, 2009

綾辻行人著「十角館の殺人」を読んで。

作者のものを読むのは二作目である。「館シリーズ」である。処女作であるという。かなり練られたトリックで読むものを飽きさせない。伏線が多様に展開し読みながらの犯人の特定は難しい。中村清二なる異様な建築家による異様な建物・館の中で、次々と起こる殺人事件、愛するものを殺された犯人の執拗な復讐劇が展開される。奇妙な館、鬼才の建築家及びその兄弟と娘に纏わる秘話と。伏線の多様性を見事に纏めた本格的推理小説だ。

日曜日, 5月 31, 2009

柴山政行著「原価計算の基本と仕組みがよ~くわかる本」を読んで。

著者は、公認会計士でかつ経営コンサルであり、また専門学校の講師をしているという。製造工場に於ける原価とは?一体どうやって把握するのかという問いを基に読んでみたが、原価の仕組みから始め、財務諸表のB/SとP/Lとの関連さらに利益管理の為の原価計算そして戦術的意思決定のための、また長期的戦略的意思決定のための原価計算と幅広くやさしく解説してある「原価計算」「原価管理」の入門書といったところだ。
前述のBSとPLの関係を原価を基に説明している箇所は、思わず「成る程」と思う。

土曜日, 5月 30, 2009

綾辻行人著「黒猫館の殺人」を読んで。

ネットで、面白いお勧めミステリーとして検索した結果、タイトルの著者綾辻氏の館シリーズが眼に留まった。早速シリーズ本を購入し、年代順を問わず取り合えず第1作目に選択したのが「黒猫館の殺人」であった。鹿谷なる小説家が殺人事件を解いて行く物語の主人公である。読み終えて、私好みのJ・ディーヴァーやダン・ブラウンと違いやはり日本のミステリーには、あの読まずには眠れないようなドキドキ感やワクワク感がない。スケールが違う。現在「天使と悪魔」が上映されていると聞く。是非見に行きたいと思う。本題に戻ると特異な館・建物を建築以来した大学教授天羽博士の黒猫館と呼ばれる館での殺人事件の手記によって展開して行く。てっきり北海道の釧路での建物と思って読んでいたのだが、実は南半球のタスマニアに対となった建物がもう一つ存在したという絡繰りには、正直突拍子も無い発想には驚いた。殺人の内容は至って古典的なものであり、これといった物は無かった。