土曜日, 6月 26, 2010

スコット・リンチ著「ロック・ラモーラの優雅なたくらみ」を読んで。

圧倒的なSFファンタジックな状況設定そしてコン・ゲームとして長編の著者処女作である。物語は、産業革命後のベネチアに似た空想城郭都市カモールここに父母を殺され孤児として生きるロック・ラモーラ、カモールの泥棒紳士団の団長として成長する。カモールを支配するドン、カパ・パルサビーとの対決、そしてバルサビィーからラーツアヘ親友を殺害され復習を誓うロック・ラモーラの希有な詐欺師と彼を取り巻く古城都市カモールの支配者達との対決は実に面白い。また空想城郭都市の設定はまさにSFの世界を堪能させる。

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