金曜日, 12月 27, 2019

高田郁著「あきない世傳金と銀 七」、江戸田原町に出店した大阪天満の五十鈴屋の七代目女店主「幸」の呉服商いの奮闘を描く物語だ。常に新しきを追及し考えかつ縁を大事に人と人とを繋ぎ下って姑の信条だった言葉「買うての幸せ売っての幸せ」を実践する商いは徐々に江戸の町に受け入れられつつあった。過去の苦難を諸戸もせず人情に厚く商才に長けた女性を描く作者の作品は読者に一服の日本人として憩いを与えてくれる。

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