日曜日, 4月 26, 2020

道尾秀介著「カラスの親指」、詐欺師で暴力団に雇われ乗っ取り屋として生きる武沢はある貧乏家庭の夫人を窮地に追い込み自殺させてしまう。ある日上野でひょんなことから知り合いになった女性さらに偶然知り合うテツさんさらにまたもう一人の女性とその恋人貫太郎この5人の柵で生活することになる。ヤクザに付け回される生活から脱却すべく計画を練り事務所に踏み込んだが、結局は失敗に終わる。これらの筋書きを全て承知の上で書いたのは実はテツさんだったと。作者の何とも言えない人間の慈愛と周到に用意されたプロットには脱帽だ。

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