水曜日, 3月 30, 2022

宮部みゆき著「ソロモンの偽証 第3部下巻、学校内裁判が改訂されそれぞれ検事側及び弁護側は証人を召喚し真実を追い求めその度に法廷は紛糾しそれでも確実に真実に近づいていく。そして最後のどんでん返しが待っていた。他校からの弁護人神原の証言は自他殺が議論の中心になったこの裁判の決定的証言となって収束する。数多の人物を繰り出しバブル崩壊の日本社会に生けるそれぞれの家族の様子を詳らかに描き最後に生きる道を求めて右往左往する中学生の真剣さを描き出した傑作である大長編ミステリーだ。

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