日曜日, 10月 30, 2022

真保裕一著「連鎖」、検疫所のGメンである羽川は、友人でジャーナリストである竹脇が車ごと海に飛び込んで救出され意識不明の重体だと聞かされ、果たして竹脇は何を探っていたのかを知りたいと竹脇の痕跡を辿ることにした。そこで調査に乗り出した結果、商事会社や卸売り業者、運送業者さらに赤崎組といったヤクザが複雑に絡み合い貿易でコンテナを利用した不正取引の実態が明るみに出た。そして最後のどんでん返しが検疫所の情報を流出していたのは所の課長であったことが判明。検疫所というミステリーの舞台として珍しい設定で伏線の複雑さ最後のどんでん返しを含むプロットは乱歩賞作品に相応しい。

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