日曜日, 1月 29, 2023

津本陽著「前田利家 下」、秀吉はお拾い男子誕生に狂喜した。この頃は世は秀吉を取り巻く大名のうち関東勢では徳川家康そして北陸の前田利家の二強による拮抗した勢力でからくも保っていた平安である。その後利家は、秀頼の守役に任ぜられ秀吉の絶対的信頼勝ち得ていた、秀吉余命幾ばくかの際に我が子秀頼に家康ら諸大名に忠誠を誓わせ遂に秀吉は薨去した。戦国の世は変わりつつあり、この時分利家も病を患い生末を案じられていた。周到に生前配慮した利家の生き様が語られ死に際の見事さに感嘆した。

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