月曜日, 3月 27, 2023

坂口安吾著「不連続殺人事件」、昭和24年当時の探偵作家クラブ賞を獲得した戦前の作品であり、当時探偵小説は忌み嫌わあれて低俗小説を標榜する分野であった。その後クイーンやくクリスティーの翻訳物が流布され漸く日本のミステリーも黎明期が訪れ以後著名な作家が輩出され、その一人が著者であった。本書は日本の古典的名著である。しかし読み出してすぐに登場人物の多さに度肝を抜かれた人も多いのではないかと、プロットは綿密に練られかつ伏線が多岐に渡り読者を翻弄すること間違い無い。

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