火曜日, 7月 28, 2009

エラリー・クイーン著「Yの悲劇」を読んで。

Xの悲劇に続き、今回の「Yの悲劇」は、素晴らしく面白い。例によって、主人公である老俳優兼探偵
ドルリー・レーン氏によって事件の解決に望む。
舞台は、富豪のキャンピオン家に起きた主人ヨーク氏の殺人に端を発しエミリー老婦人が殺害される。
富豪一家の登場人物も種々多彩な人々である。ある種密室殺人だが、読み進むにつれて犯人を連想するのだが
全て見当違いとなった。殺人事件の起きた通称「死の部屋」に居た、盲目で聾唖者のルイザの触覚と嗅覚のみ
が今回の事件の謎解きの唯一の手掛かりである。
結末は思わぬ結果となるが、探偵レーン氏の謎解きは否この推理小説のプロットは可成り練られた印象である。この作品が1933年の物だという。今から70数年前に既にこんなにも面白い推理小説を書いた著者たちに感謝したい。

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