水曜日, 9月 09, 2009

ウイルキー・コリンズ著「月長石」を読んで

エラリー・クイーンに、推理小説の古典的名著と言わしめたコリンズの「月長石」(ムーンストーン)は文庫本で800ページにも及ぶ大作である。
この物語は1800年代中期、ロンドンから当時馬車で2時間余場所はヨークシャこの地で裕福なヴェリンダー家の晩餐会に招かれた招待客が物語の主人公である。晩餐会が終わり各招待客が床に就いた深夜、ムーンストーンが盗難に遭う。物語はヴェリンダー家の住人から始まり招待客各自のその後、ヴェリンダー家のレイチェル嬢の恋愛を織り交ぜ様々な伏線を用意した、現代でも通ずる内容となっている。推理小説というよりは、純文学の域でも立派に通用すると思う。

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