土曜日, 12月 25, 2010

貴志祐介著「悪の教典」下巻を読んで。

いよいよ蓮見教諭の過去の全貌が明らかにされる。そして文化祭を控え一泊で準備のため校内に宿泊するその日、サイコ教諭蓮見の連続殺人事件の幕が切って落とされる四十数人つまり参加している生徒全員を皆殺しにするといった殺人計画が、次々と実行される。散弾銃を手にした蓮見の容赦ない殺人が、至近距離から頭をぶち抜かれて次々に倒れてゆく生徒の悲惨な姿が、地で埋められてゆく校内の様子が克明に描写される。何故か海外ミステリーを読んでいるような容赦ない無差別な殺人は、日本のこれまで読んだミステリーには無い特異なプロットには、正直驚かされた。

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