木曜日, 8月 30, 2018

吉村昭著「背中の勲章」、太平洋戦争の裏史、小型偵察艇の水夫の生き様を通して戦争を振り返る異色の作品だ。この作品で感ずる当時の日本国家の戦慄すべき軍事統制教育、誰も疑わず天皇を仰ぎ命を捧げることを当たり前と考える偏見思想、教壇に立つ教師は何を考え自分の使命・人間を見失った教育をしたのか?人間の脆弱性の極限だ。世界観を喪失した国家戦略を思い知らされる。

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