火曜日, 10月 27, 2020

松本清張著「神々の乱心 下」

松本清張著「神々の乱心 下」、荻園康之と特高警察係長吉屋は、渡良瀬遊水地での死体遺棄事件を執拗に捜査するが、根は深く元は満州国でのアヘンの密売に関わった特売人の所に行きつく、そこで秋元なる元特務員の正体が明かされる。彼は未亡人を抱き込み埼玉の田舎で新興宗教を立上げ、軍部の役人や宮中の糯持をも抱き込んで行く。著者晩年の作であり、小説事態は未完となっている。著者の晩年の仕事としては、豊富な取材調査そして歴史への道恵深い知識の上に壮大に組み立てられた本書は正に圧巻である。

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