火曜日, 3月 30, 2021

京極夏彦著「神社姫の森」、過去の事件の亡霊とも取れる人物が次々と登場して混乱を来たし、それに心理分析学者であったユングの理論まで持ち出され聊か閉口ぎみになる本書である。妄想に取りつかれ自己を見失い冥府との境界を右往左往するその本人は実は小説家の関口巽だったとは、京極堂の中禅寺秋彦は勿論榎木田礼次郎探偵までが登場するといった態である。

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