火曜日, 3月 30, 2021

松本清張著「風紋」、食品会社に勤める今津は、社史編纂室に移動になった。ここは、会社の掃きだめである。一方会社では、強力な宣伝効果で新しく開発した食品と薬品の融合商品キャメラミンが大ヒットし会社は上向いた。この商品の開発に携わった島田専務、宣伝を企画担当した工藤宣伝部長、社長杠(ゆずりは)と幼友達の大山常務、これらの人間が奏功して絡み合う闇を描いたこの作品は1960年代に書かれたとは思えない印象だ。

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