土曜日, 4月 29, 2023

横山秀夫著「ノースライト」、 建築士の青瀬は岡嶋建築設計事務所に勤めていた、ある依頼主から長野県の信濃追分に青瀬さんが住みたい家を建てて下さいと言われY邸という家を設計し建てた。そしてその家主は引っ越しもせずに突然行方を青瀬の下から消した。不審に思った青瀬は調査を開始、だが行方は杳として知れずにいた。その頃パリに在住し800点もの絵画を収蔵する美術館を建てるコンペが開始され、所長の岡島は粉骨砕身コンペの参加の為に賄賂もどき手管で見事勝ち得たが新聞記者の記事により糾弾され体調を崩して入院した。岡嶋の意を継ぎ摂家事務所を継続しなおかつコンペで勝つことを目途に事務所の皆で努力して何とか仕上げた。そして行方不明の家主からの連絡で全てを理解した、よく練られたプロットと伏線はミステリーとして傑作だ。

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