水曜日, 5月 02, 2007

数学的にありえない 上・下巻 を読んで。

アダム・ファウラーの小説は、今回が初めてだ2003年の処女作品だという。前半は、各々登場人物が紹介されてゆく、中盤から後半にかけて物語は一気に加速し正にジェフリー・ディーヴァー的ローラコースター的展開となってゆく。面白く、一気に読むのは勿体ないと思う。統計学、量子物理学など難解な理論を解りやすく解説しながら、サスペンスは展開される。主人公デーヴィッド・ケインは、ふとした切っ掛けで未来予知能力に目覚める。通称「ラプラスの魔」と呼ばれる予知能力。このケインを回り、トヴァスキー、フォーサイス博士が、ケインの捕縛のための、殺し屋を雇い入れる。FBIのナヴァという女性殺し屋と共同で、難関を突破してゆく。エンディングは、ヒューマンなものに行き着き、ほっとするという落ちが付いている。(640頁)


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