水曜日, 3月 12, 2008

森永卓郎「年収崩壊」を読んで。

前小泉総理の下、規制緩和が齎したものは格差拡大と米国型弱肉強食の社会の実現だった。その総理は、参院の答弁で「格差は悪いとは思わない・・」とまで言った。この格差は様々な社会現象の根源的な部分になって来ている。と著者は言う。大量の貧困層年収200万円以下を生み、結婚できない症候群、学校の成績の格差と枚挙に暇が無い。後半では、人間の人生の幸せについて、それぞれの立場でそれぞれの悩みがある。西欧型のゆっくりとした時間の流れを楽しむ生き方も幸せではないか。と。世の中の既に3分の1以上が非正規雇用で、ネットカフェ族やニートといった社会不適合つまり経済難民が増加しつつある。既に年収は崩壊している。少子高齢化による年金崩壊とこの国は一体どこへ行こうとしているのだろうか。

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