木曜日, 4月 24, 2008

ジェイン・アン・クレンツ「甘く危険な島」を読んで

著者1983年の作品であるという。25年たった今でも古さを感じさせないロマンチック・サスペンスの傑作ともいえる作品である。南海の孤島セントクレアのパブ「サーパント」で一人ダーク・ヘイリーという男を待つ美貌の主人公エイミーとパブ「サーパント」のオーナーであるジェイスとの出会いがそして物語が始まる。著者の恋する男性の内面と女性の内面、心の変化を同時進行的に描写しながら物語は進んでゆく。エイミーの姉メリッサの下へ送られた謎の仮面の正体を掴むべく南海の孤島を訪れたエイミーが、ジェイスを始め島の人々との出会いそして、遂にヘイリーが出現する。適度なサスペンスというべきか読むものを厭きさせないテクニックこそがロマンチック・サスペンスだ。

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