火曜日, 4月 01, 2008

ジュリー・ガーウッド「心うち砕かれて」を読んで。

550ページにも及ぶ長編ミステリーだが、前、中編は、ややだるく冗長だ。後半の展開はスリリングで面白い。主人公ローランの実兄であり神父であるトミー元へ懺悔にやってきた人物が、妹ローランのストーカであることが判明、幼馴染のFBI捜査官ニックに相談し援助を請う。ニック・ブキャナンと成人したローランは再会し人目で互いに恋慕の抱く。その日以降二人はホリーオークス米国の小さな田舎町を中心に様々な危険に遭遇しながら、確実に愛を育んで行く。ローランとニックの心の変化、二人の愛への昇華のプロセスが見事に描写されて、読後のさわやかさを読者に提供してくれる。ロマンスが主題で、サスペンスを状況配置した作品である。(評価★★★)

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