土曜日, 5月 09, 2009

小熊英二・上野陽子著「<癒し>のナショナリズム」を読んで。

1997年に発足した「新しい歴史教科書をつくる会」に始まり、2001年に出版された「公民教科書」及び「歴史教科書」に対する批判そして「つくる会」をフィールド調査を実施した上野のノートに拠り、現代日本のナショナリズムを分析しようとする試みである。「つくる会」のメンバーは、会社員、公務員、自営業、主婦など年代別には、戦後、戦中、若者と平均年齢39歳という比較的若い会の構成員だ。彼らからの会への出席そしてアンケート調査により、彼らが言うところの「普通の市民」の普通を解明し、日本民族というかナショナリズムに潜む普遍性を解明しようとする稀有な方法だ。

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