月曜日, 5月 10, 2010

ドストエフスキー著「罪と罰」第1巻を読んで。

地方での元大学生ラスコリーニコフは、大都市ペテルスブルクで極貧生活を安アパートの五階で日々生活する中で、自虐的な精神状況下で、ふとしたことから殺人を決意する。母からの仕送りを全て居酒屋で使い果たすといった荒んだ毎日であった。何で殺人に至ったかの精神的経緯は判然としない。金貸し婆さんとその義理の妹二人を斧で滅多打ちにし、死に至らしめる。おりしも彼の妹のアブドーチャはルージンという歳の離れた弁護士と婚約しペテルスブルクに来るという。彼女ら二人が到着する前日ラスコリーニコフは殺人に及んだ。退廃的生活と活きる希望もなしに日々荒んだ生活を送る元大学生というように読み進むうちに太宰治の「人間失格」に思い当たる。罪を犯したラスコリーニコフはどのように生きようとするのか?第1巻は終わる。

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