水曜日, 7月 28, 2010

五木寛之著「蓮如」を読んで。

本願寺再生復興に向けて、8代目法王となる親鸞亡き後の蓮如の物語である。先に同著者の「親鸞」を読んでいるので、続編を読むような気分であった。時は、室町幕府戦や飢饉による大量の死者が、京の都の川辺に投げ捨てられるそんな暗黒な時代背景の中民衆は極楽浄土を願い一向念仏を説く蓮如の元へと集まる。親鸞聖人の深い教えを如何に民衆に平易な言葉でもって伝えるかを苦悩する蓮如の姿がある。84才の生涯の中で5人の妻をめとり27人の子供を設けた蓮如は、偉大なる煩悩を持ち合わせた聖人であった。

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