日曜日, 12月 25, 2022

高田郁著「あきない世傳金と銀 十」、妹結に小紋染めを持ち去られ、不調が続く幸五十鈴屋にとって苦難の中にあった。絹織物から太物商売に転じて幸は困難の最中に遭っても創意工夫の路を求め続けるそして浴衣地の藍色と白字抜きの柄、絵描の賢介が必死になって描いた花火の図柄を浴衣にするという試みは遂に江戸中の評判になるほど一世風靡となって幸そして五十鈴屋の従業員一同を満足させるもんだった。困難の中にあっても希望捨てず只管考え実行する幸の心情が見事に花を咲かすそんな今回の物語であった。

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