火曜日, 6月 27, 2023

ミネット・ウォルターズ著「養鶏場の殺人/火口箱」、「養鶏場の殺人」 エルシー26歳でやかましく職場の皆に嫌われていた我が強く人の意見を受け入れない頑なな性格をしていたが、そんな彼女が見つけたのはノーマンという二十歳の男性だった。婚期を過ぎていると家庭でも言われているエルシーにとって最大の幸運に歓喜しノーマンの姿を追い、結婚を迫った。ノーマンは田舎に養鶏場を建てそこで業務を開始したが思ったほど売り上げも無く苦心していた、そんな彼の窮地を知っても彼女は相も変わらずノーマンに結婚迫り続けるのだった。そしてある日エルシーが蒸発した、遺体に一部が養鶏場から発見されノーマンは逮捕された、ノーマンは無罪を主張したが認められず断頭台の露と消えた。かれは遺書の中でも無実を書き残した、これをどう捉えるべきか? 「火口箱」 英国の片田舎で二人の殺害事件が起き、同じ村に住む青年が逮捕された。青年の逮捕を廻って様々な意見がでて村は混乱の坩堝になった。シボーンは自分で捜査し警察にも連絡し真相を述べるが事実は意外なところにあった。偏見と因習が取り巻く小さな村での生活を生き生きと描写している。

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