金曜日, 10月 13, 2006

江戸川乱歩全集第7巻 黄金仮面 を読んで。

実に、面白い「黄金仮面」は、仏蘭西のアルセーヌルパンと明智小五郎との対決。また「白髪鬼」は、イギリスの女流作家マリイ・コレルリ「ヴェンディッタ」を乱歩流に書き直したものであるという。この「白髪鬼」の中に人間の復讐心というものが、どこまでも果てしなく深く広がり鬼畜ごときに成り下がるということだろうか。信頼せる人間に裏切られた時の復讐心を持って人間の本質に迫る乱歩にある人間観とは。。しかし面白いとくに、怪奇ものに乱歩の真骨頂があるようだ。

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