火曜日, 12月 05, 2006

インヴィジブル・モンスターズ を読んで。

チャック・パラニュークを初めて読んだ。訳者の池田真理子のシリーズを追っての海外小説。カバーノーツに記載された過激小説という言葉が何故か空虚に感ずる。読後、この小説は何なんだ。何も残らないものが、残った。というべきか。この社会に生ける人間はがこの社会の枠を超えて生きようとしても、この枠を破壊し生きようとしても、あるいは逃避し生きようとしても、訓練された生き方しかできないのである。最早人生は言葉を超えた、椀の水の中でもがく蚊のように生きるしかないのだろうか。

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