水曜日, 3月 01, 2017

ローレンス・サンダーズ著「無垢の殺人」離婚してニューヨークのホテル保安課に勤務するアラサーのゾーイ・コウラー、彼女は恐ろしく地味で勤務態度は真面目だ。彼女は激しい生理痛と奇病に苛まれ、生理の周期に合わせるかのように通り魔殺人を次々と犯してゆく。ホテルのカクテルラウンジかバーで男を見繕い部屋に誘い誘われ鋭利な手持ちナイフで喉を掻き切り男性の性器を滅多刺しにしてしまう。これらの殺人の動機は一体何なのか?厳格な家庭で育てられた彼女ゾーイ、巨大な都会で孤独に暮らす日々、愛亡き日常、怠惰、倦怠、絶望とそれら全てが絡まり合う。血を見ることで精神が安定する。そんなアラサーの不遇で恐怖を伴うミステリーだった。

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