日曜日, 3月 29, 2020

池井戸潤著「果つる底なき」、著者お得意の銀行ものだ、しかし今回の書はミステリー小説だ。銀行と企業の凭れあいと銀行員の上下関係から派閥争いまで、この一冊で銀行が解るほどだ。同僚坂本が不慮の死を遂げ、引き継いだ私主人公は不正送金疑惑を発見した。そこを端緒に次々と追跡する主人公の真摯な生き方、悪を赦さない人間を常に描く著者の信条が見える。好著だ。

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