水曜日, 9月 30, 2020

松本清張著「波の塔 上」、R省の局長を務める父を持つ田沢輪香子は、旅先で古代ものが好きな青年小野木と出会う。そして深大寺を散策している時、再度小野木と出会う、帯同していたのは影のある細面の美人の頼子であった。逢瀬を重ねながらも小野木は頼子の心を必死に読もうと日夜情念の迸りを感ずる毎日であった。頼子の夫結城康雄は商事会社の社長であった。ブローカーとも株取引を主にしているとも判断のつかない会社だった。

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