水曜日, 12月 30, 2020

高橋克彦著「ゴッホ殺人事件 下」

高橋克彦著「ゴッホ殺人事件 下」、東京に戻ってから勝手知ったる大学で浮世絵を研究している塔間と知人の美術専門誌を発刊担当の杉原と共に事件の詳細を追う。由梨子の母の他殺、シュミットの失踪、モサドのサミュエルの殺害と殺人事件が相次ぐ状況は読者を混乱させる。マーゴと共にオルセー美術館に勤務する学芸員ロベールの存在が俄かに浮上する。正にどんでん返しの結末だ。多数の伏線を重ね、詳細なゴッホの調査もとに練られたミステリーには感動だ。

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